EU外相、ガザ巡るイスラエルとの対話凍結提案を拒否
(VOVWORLD) - ボレル氏は会合後の記者会見で、「加盟国の大半は、イスラエルとの外交的および政治的関係を継続する方がはるかに良いと考えている」と述べ、対話継続の方針を明らかにしました。
ガザ地区とエジプトの間にあるフィラデルフィ回廊に展開中のイスラエルの軍用車両(写真:THX/TTXVN) |
EU=欧州連合の外相会合は18日、イスラエルとの政治対話を停止する提案を拒否しました。この提案は、パレスチナ自治区ガザにおける人権侵害を懸念し、EU外務・安全保障政策上級代表のジョセップ・ボレル氏が提出したものでした。
ボレル氏は、会合に先立って各国外相に書簡を送り、「ガザにおける国際人道法違反の可能性に対する深刻な懸念」を表明していました。しかし、外相会合ではこの提案は承認されませんでした。
ボレル氏は会合後の記者会見で、「加盟国の大半は、イスラエルとの外交的および政治的関係を継続する方がはるかに良いと考えている」と述べ、対話継続の方針を明らかにしました。
ポーランドのシコルスキ外相は記者団に対し、「ガザで悲劇的な事件が起き、多くの民間人が犠牲になっていることは認識しているが、現在の暴力の連鎖を誰が始めたのかを忘れてはいけない」と語り、対話継続を支持する姿勢を示しました。
ボレル氏は先週、自身のブログで「イスラエルがガザ地区で国際法を尊重するよう求めるEUの要請に反している」と非難していました。一方、イスラエル政府は、同地域で国際法違反をしているとの指摘を否定しています。(ロイター)