WHO、「新型コロナ感染症、なお世界的な緊急事態」
(VOVWORLD) - WHO=世界保健機関が、新型コロナウイルス感染症が依然として世界的な緊急事態であることに変わりはない、との見解を示しました。
カナダ・ケベック・シティーで、新型コロナウイルスワクチン接種を受ける少女=AFP/TTXVN |
ロイター通信によりますと、WHOの委員会は19日水曜、「世界の一部では新型コロナウイルスの世界的大流行が終息したと考えられているが、新型コロナは依然として、世界の人々の健康に対し引き続き強い悪影響を与える公衆衛生上の出来事だ」と指摘しています。
また、「週当たりの死者数はパンデミック開始以来最も少ないが、他のウイルスと比較すると依然として高い水準にある」としました。
この問題について、テドロス・アダノムWHO事務局長は記者団に対し、新型コロナウイルスの世界的大流行に伴う緊急事態宣言を、当面は続ける、としています。
さらに、「このパンデミックは以前にもわれわれを驚かせたが、今回もそうなるかもしれない」と述べました。
なお、日本の外務省は、新型コロナウイルスの感染症危険情報について、世界の感染状況が総じて改善してきていること、G7各国も既に国・地域別のレベル指定を取り止めていること等を踏まえ、10月19日付けで、全世界を一律レベル1(十分注意してください)に変更しています。
ちなみに、現行の日本政府の水際措置では、日本入国・帰国時には、WHOの緊急使用リストに掲載されているワクチンの3回の接種証明書、又は出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が求められることになっています。(ParsToday)