ソクチャン省のコウモリ寺

ソクチャン省のコウモリ寺 - ảnh 1

コウモリが果物のようにがぶら下がっている




ホアイ お元気ですか、みなさん。ホアイです。

フン こんにちは。フンです。

ホアイ フンさん、南部メコンデルタ地域にはクメール寺院がたくさんありますが、その中には、ボートレースとコウモリがいることでよく知られているソクチャン省のコウモリ寺がありますね。

フン そうですね、これは南部クメール族の仏教寺院として代表的な建築様式を持つお寺であるだけでなく、ソクチャン省で最も古い寺でもありますね。

ホアイ そうですね。では、今日のこの時間はソクチャン省のコウモリ寺についてお話しましょうか。

フン はい、そうしましょう。

現場の音

ソクチャン市から東南へおよそ3キロ離れた所にあるコウモリ寺はソクチャン省に足を運ぶ観光客にとって、見逃すことのできない観光スポットですね。

ホアイ そうですね。3ヘクタールの広い境内にはマンゴー、ミルクフルーツ、マンゴスチンなど南部の代表的な果樹の緑の木々に覆われています。特に、およそ百年、この寺院の境内にある木々は大きなコウモリの宿となってきましたね。

フン そうなんです。これらのコウモリの中には重さ1キロで、翼を広げると1メートルを越えるモノもいますね。

ホアイ そうですね。ですから、この寺院は「コウモリ寺」と呼ばれるそうです。

現場の音

フン この、コウモリ寺は今から4百年前に建立されましたが、数十年前に、ここに宿るコウモリの数は百万羽にのぼっているそうです。

ホアイ でも、最近、コウモリを捕る人が多く出ていて、この寺を訪れる観光客も急増しているため、コウモリの数が減ってきましたね。

フン そうなんです。コウモリたちは昼間は果物のようにがぶら下がっているだけですが、夜になると餌を探しに遠い所に飛んで行きますね。

ホアイ そうですね。コウモリはこの寺院の境内の木々しかぶら下がらないです。コウモリは果物をエサにしますが、この寺のコウモリは境内にある果物を食べないということですね。

フン 不思議ですね。毎日、おおぜいの観光客がこの寺を訪れています。ホーチミン市からの観光客ルーティハイさんは毎年コウモリ寺に行くと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「毎年、コウモリ寺へお参りに行きます。このお寺で、家族の幸福と幸運を祈願すると一年中、楽しい生活を送れるようになるから、毎年、来たいのです。今年は2回きました」

フン ハイさんの話でした。一方、中南部ビントアン省からコウモリ寺のお参りに行ったグェン・バン・アインさんはこの寺院の建築に興味を持っています。

(テープ)

「この寺院は見事な建築様式であるだけでなく、コウモリや果樹園もあります。この寺院を訪れてから、クメール族の寺院の建築様式が理解できるようになりました」

フン バン・アインさんの話でした。では、このへんで、ティータイムにしましょうか。ホアイさん。

ホアイ はい。「橋を渡る」という歌をどうぞ。

話を続けましょうか。フンさん。さて、コウモリ寺は16世紀ごろに建立されていますね。幾度も修復されました。4年前、この寺は火災になり、お堂が消失しました。そして、2007年から2009年に修復が行われましたね。

フン そうです。このお寺はクメールの寺院の建築様式を持っています。この建築様式はタイなどと同様に、インド文化の影響を受けていますので、中国文化の影響を受けているベトナムの寺院とはかなり異なりますね。

ホアイ そうですね。この寺院の屋根は二層式で、上には多くの小さい塔がありますね。

フン そうです。また、寺院の内部にはお釈迦様の生涯を絵にした壁面があったり、寺の創立者 をかたどった像が置いていたりします。お釈迦様の一生は日本のお寺にも水墨画で描かれたものがありますが、あれをもっと大きく派手にしたような感じですね。

ホアイ そうですね。コウモリ寺は多くの仏像が安置されている他、オウギヤシの葉に書かれた経文(きょうもん)が昔のまま保存されている所でもありますね。コウモリ寺のラム・トゥ・リン副住職は次のように語りました。

「クメール族の建築様式には寺院の屋根は3層式です。この3重は仏教における3つの宝物を指し、具体的には仏・法・僧のことを示していますが、ソクチャン省ではこの3層式はキン族、中華族、クメール族を示しています。」

ホアイ コウモリ寺のラム・トゥ・リン副住職の話でした。リスナーの皆さん。機会がありましたら、コウモリ寺へお参りに行ってみてくださいね。

フン そうですね。コウモリ寺の広くて緑あふれる境内で、枝にぶら下がっているコウモリを眺めならが、雰囲気を満喫することはこの地の穏やかな生活を実感できますね。

ホアイ そうですね。では。おしまいに、歌を聞き頂きながら、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。 

フン 「バーバーという上着」をお送りしました。リスナーのみなさん。今日のこの時間は南部ソクチャン省のコウモリ寺についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間にまた、お会いしましょう。ごきげんよう。

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