90年代生まれの若者が古本で起業

(VOVWORLD) - 大学時代から古書と縁があったグエン・ヴァン・チュオンさんは、卒業後に大胆な決断をしました。ソクチャン省出身の彼は教師の道を進む代わりに、本を収集し共有する情熱から起業の道を選びました。現在、この90年代生まれの若者の店は南部カントー市で読書愛好家たちの憩いの場となっています。
90年代生まれの若者が古本で起業 - ảnh 1グエン・ヴァン・チュオンさん

チュオンさんの古本屋は、カントー市ニンキエウ区バタンハイ通り132番地の路地奥に位置しています。店の魅力は、長い年月を経た様々な種類の古書や雑誌を取り揃えていることです。黄ばんだページが懐かしい記憶を呼び起こす本もあります。すべての書籍は棚に整然と並べられています。表通りから離れた場所にありながらも、毎日客足もたえることなく、賑わっています。

本を愛し読書に親しんでいたチュオンさんは、学生時代に様々なアルバイトをこなしていました。一回あたり5万ドンの報酬でしたが、食事を我慢してでも8万ドンの歴史に関する古書セットを購入するだけの覚悟があったといいます。彼によれば、本を売ることは「知識を売る」ことであり、自分の古本屋に心血を注ぎ、古い資料の1ページ1ページを大切にしています。彼自身の視野が広がり、人生への洞察が深まったのも、この本屋があったからこそだと感じています。チュオンさんは、オンライン販売の経験を経て、2018年に実店舗をオープンしました。チュオンさんの話です。

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「他の家族と同じように、親は卒業後に安定した仕事に就くことを望んでいました。最初は田舎で本に触れる機会が少なかったため、家族も積極的ではありませんでしたが、私の情熱を見て徐々に応援してくれるようになりました。現在は4月30日通りと2月3日通りの51番地に2つの支店を構えています」

90年代生まれの若者が古本で起業 - ảnh 2チュオンさんの店

学生時代の数冊の本から始まり、現在では約1万タイトルもの多様な分野の書籍を店内に展示しています。その中には、1975年以前の歴史、文化、辞書、医学、文学に関する「希少本」を保管する特別なコレクションもあります。彼にとって、それらを所有することは宝物を持つようなものです。時には書棚の間を行き来して眺めるだけでも、心が満たされるといいます。

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「今の若者たちは電子書籍やSNSで読書をすることが多く、それも時代の流れです。多くの人が電子書籍と紙の本を使い分けています。しかし、懐かしさを求めて紙の本に回帰し、ページをめくる感触を楽しみ、思い出を振り返る人もまだまだ少なくありません。紙の本だからこそ得られる体験があるのです」

「小さな店、馴染みの本」―これがチュオンさんの古本屋を訪れる多くの人の第一印象です。店内はそれほど広くありませんが、きちんと整理された空間は温かみのある素朴な雰囲気を醸し出しています。書棚には、新刊から半世紀の歴史を持つ古書まで、幅広い本が並んでいます。賑やかな表通りから離れた場所にもかかわらず、毎日本を愛する人々が訪れています。

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「本屋のFacebookとTikTokをフォローしています。学生なので読書習慣を身につけたいと思っています。主に海外文学と小説を読んでいます」

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「店に入ったら、まずどのコーナーにどんな本があるかを把握し、そこから探します。本を返すときもそのジャンルの場所に戻せば、次に探すときも便利です」起業当初の困難を乗り越え、チュオンさんは徐々に経営のコツをつかんでいきました。適切な店舗探しから、デジタル時代に顧客を引き付ける空間づくりまで。読書文化を広めたいという情熱が、彼の成功を支えています。古本に興味を持ち起業を考える若者たちへ、彼は次のようにアドバイスします。

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「まずは行動してみることです。少しずつでいい、できる範囲から始めればいいと思います。何か困ったことがあれば連絡してください。力になれることがあれば、喜んでサポートします」

デジタル全盛の時代、カントー市の古本屋は減少傾向にあり、古書で起業する若者はさらに少なくなっています。それでも、強い情熱を原動力に、チュオンさんは2つの支店を持つまでに事業を発展させました。歴史教育学部出身の彼にとって、古本屋は単なるビジネスや学生の節約の場ではなく、志を同じくする人々との出会いの場でもあるのです。

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