ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。昔から、ベトナム中部トアティンフェ省アルオイ県の少数民族タオイ族はゼンという手織の伝統的工芸があります。近年、アルオイ県の行政府は地元住民の伝統的織物の維持、発展に努力していましたね。
ホアイ そうですね。今日のこの時間はアルオイ県の少数民族タオイ族の手織物の維持と発展についてご紹介しましょうか。
アン はい。いいですね。アルオイ県の少数民族タオイ族にとってゼンという手織物は最も代表的な伝統的工芸です。この手織物の特徴はビーズを手織物に縫い付けるのではなく、布に織り込んでゆきます。
ホアイ ゼンという織物の模様はこれらのビーズにより作り出されます。これにより、ゼンという手織物は国内外の人々に愛用されています。
アン しかし、ゼンという手織物が消滅の危機に追いやられた時期もありました。その時、タオイ族の一部の住民だけが自分で使うためゼンの手織物をしました。
ホアイ これを前に、タオイ族のマイ・ティ・ホップ ( Mai Thi Hop) さんはゼンの手織物の伝統的職業の維持、保存のためいろいろと考えました。
アン ホップさんはゼンの手織工房を作り、この伝統的織物ができない女性に手織りの技能を教えました。これにより、アルイ県の手織物の職業が徐々に復活されてきました。ホップさんは次のように語りました。
(テープ)
「私はゼンの手織物の販路を探し、製品を販売できるようになりました。これは素晴らしいことです。困難に直面している女性を支援しながらも、タオイ族の伝統的文化を保存できるようになります」
アン マイ・ティ・ホップさんの話でした。では、ここでちょっとティータイムにして、歌をお聞きいただきましょう。
歌 をお送りしました。
ホアイ 話を続けましょう。現在、アルオイ県の多くの村ではゼンの手織物の協同生産組合が結成されました。地元に住むクオトゥ族、パコ族、バンキエウ族の女性もタオイ族の手織物の技能を学んでいます。トアティンフェ省アルオイ県人民委員会のグェン・マイン・フン ( Nguyen Manh Hung) 副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の伝統的文化の維持、保存にはゼンという手織物の保存は非常に重要な意義を持っています。ですから、アルオイ県の手織物はタオイ族の伝統文化の一部です。この伝統的工芸の維持保存は観光と経済の発展に寄与します」
ホアイ 長年にわたり、トアティンフェ省の文化スポーツ観光局はアルオイ県の行政府と協力して、タオイ族の伝統的手織物の復活プロジェクトを実施してきました。現在、この手織物は市場でよく売られています。
アン アルオイ県に住むレ・ティ・キム・トアイ( Le Thi Kim Toai) さんによりますと、ゼンという手織物による月収は200万ドンから300万ドンであると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「タオイ族の伝統的工芸を維持するため、この手織物をするのです。毎日、手織りをします。手織物をしてから、市場に製品を売ります」
アン タオイ族の手織物の工房はアルオイ県に足を運ぶ観光客の人気がある観光スポットとなっています。民族学研究者のグェン・バン・マイン( Nguyen Van Manh) 博士は「ゼンという織物にはタオイ族の多くの文化価値があるもののこの手織物が維持するため、経済価値に配慮しなければならない」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の無形・有形文化遺産がなくなる恐れがある背景の中で、タオイ族の手織物は独特の文化遺産です」
アン グェン・バン・マイン博士の話でした。現在、トアティンフェ省の文化スポーツ観光局は文化スポーツ観光省がタオイ族の手織物が国家の無形文化遺産として認定されるように申請書類を作成しています。
ホアイ また、アルオイ県はゼンという手織物に従事している人々に様々な支援政策をとっています。今後、タオイ族の手織物の伝統的工芸が守られて、発展されることが期待されますね。
アン そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「歌」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はアルオイ県の少数民族タオイ族の手織物の維持と発展についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。