ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。今日のこの時間は中部クアンナム省のホイアン旧市街の満月祭の音色についてご紹介しましょうか?
ホアイ そうですね。まずはじめにちょっとホイアン旧市街についてご紹介します。ホイアンはベトナム中部にある古い港町です。この旧市街は1999年ユネスコ国連教育科学文化機関により、世界遺産として認定されましたね。
アン この町はかつての大航海時代には国際貿易港として栄え、イスラム商人やポルトガルやオランダ商人、中国人だけでなく、江戸時代には御朱印船による貿易も行われ、日本人町が作られるほど賑わいましたね。
来遠橋
ホアイ そうですね。ホイアンのシンボルは、「来遠橋」日本橋と名づけられた古い屋根付きの橋です。この橋は日本人町と川を挟んだ中国人町を繋ぐ為に、1593年に日本人が架けたと言われています。
アン この橋はアーチ型の木製の橋で、屋根は中国風です。橋の真ん中には猿と戌の石像があり、中国人が作った小さなお堂があります。
では、この辺で、ちょっとティータイムにして、歌をお聴きいただきましょう。歌
ホアイ では、話を続けましょう。近年、ホイアン旧市街では旧暦の14日になると『ランタン祭り』とか『満月祭』とも言われるイベントが開かれます。その夜、町の電灯が全て消え、ちょうちんの明かりのみが町を照らしています。町全体が幻想的なムードに包まれるわけですね。
アン そうですね。ではその旧市街の満月の夜の様子をお楽しみいただきましょう。
現場の音
祭りの夜、街はカラフルなおよそ千個のランタンがほのかな光で照らします。このノスタルジックな雰囲気はこの町を訪れる観光客をとりこにしています。フランス人観光客マリエさんは次のように語りました。
(テープ)
「この古い町並みの家々の軒先にかけられているランタンは本当に見事で、地元の人々が観光客を暖かい気持ちでもてなすような感じをしています。全ての通りを行っていませんが、路上で披露される演出を見て、興味深いです」
アン マリエさんの話でした。町は大勢の人々が行き来していますが、賑わう感じがまったくしません。どこに行っていても観光客の笑い声が聞こえます。また、道端に並べられている玩具の屋台からは面白い音色が聞こえます。
現場の音
これはダン・ティ・コック( Nguyen Thi Cuc)さんの屋台です。光がきらきらしているコマが売られています。コマを手にしながら、次のように紹介してくれました。
(テープ)
「子供たちはこの駒が大好きです。この駒は粘土でできています。造るには手間ヒマがかかります。外国人観光客にとってこれが面白いと思って買って行きました」
アン 町の隅ではウクレレが響き、多くの観光客を引き付けています。
現場の音
ホアイ ほのかな光の中に、小柄のド・バン・ブン ( Do Van Bung) さんは周りのことを忘れているようで、夢中になってウクレレを弾いています。ブンさんは次のように紹介してくれました。
(テープ)
「私はダン・テー・フォン( Dang The Phong) が作曲した「秋の夜」( Dem thu) とチン・コン・ソン( Trinh Cong Son) が作曲した「悲しい歳」( Tuoi da buon) を弾きました。これはウクレレです。ランタンの祭りがやってくると、ここでウクレレを弾きます。もう習慣になっています」
ホアイ 町のほかの隅には静かに将棋をしている二人のお年寄りがいます。二人は周りのことなど気にかけず、将棋に夢中です。その中の一人は次のように語りました。
(テープ)
「夜になると人々は暇です。彼らは一日中一生懸命働いたので、ストレス解消に将棋をやるのです。」
ホアイ ティンさんいいストレス解消ですね。ホイアン旧市街の市民とこの町を愛好する観光客にとって、満月祭りは馴染みのイベントとなっているようです。ホイアン市共産党委員会のグエン・ス( Nguyen Su)委員長は次のように語りました。
(テープ)
「陰暦14日の夜に、ホイアン旧市街の全ての通りには線香の香りがただよい、過去と現在を結ぶような無形の架け橋があるような感じをします。この雰囲気の中に住む人々は心地よくなり、親しみやすくなるようです。」
ホアイ ス委員長の話でした。一度ホイアン旧市街に足を運ぶ人々はこの町は来る人々に平穏な感じをもたらすという共通の感じをしていますね。
アン そうです。昼間は古く落ち着いた美しさを持つホイアンは夜には幻想的な世界に包まれ、観光客を魅了していますね。
ホアイ そうですね。では、ここで歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
アン。。。。。。。。をお送りしました。リスナーのみなさん。今日のこの時間はホイアン旧市街の満月祭の音色についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。