「我が心の中のハノイ」をテーマにした作文コンテスト
(VOVWORLD) - 「我が心のなかのハノイ」をテーマにした作文コンテストを通じて、ハノイが多くの外国人の心の中に大切な位置を占めていることがわかりました。
ハノイ遷都1010周年記念にあたり、先ごろ、ハノイ市友好諸組織連合会は、外国人と国外在住ベトナム人を対象に、「我が心のなかのハノイ」をテーマにした作文コンテストを行いました。このコンテストは、外国人と国外在住ベトナム人にとってハノイへの愛情を示すとともに、ハノイへの理解を深めるチャンスです。
受賞者と組織委員会による記念写真 |
千年の歴史を持つベトナムの首都ハノイはいつも、ベトナム人の心の中の大切な位置を占めています。こうしたハノイは、一度でも足に運んだことのある外国人の多くもひきつけています。ハノイの街並みやライフスタイルなどはベトナムを離れたベトナム人はもちろん、多くの外国人の心に生き生きと残っているようです。ハノイ市友好諸組織連合会は、ベトナムと各国の相互理解と友好を強化するために、こうした人たちを対象に、「我が心のなかのハノイ」をテーマにした作文コンテストを行うことにしました。新型コロナウイルス感染症が全世界に広がっているため、コンテストに応募する人はEmailで作文を送りました。作文には写真やビデオも添付されることが勧められました。
コンテストの発動から締切までわずか1か月でしたが、組織委員会は、日本、フランス、ロシア、ドイツ、台湾、インド、インドネシア、モザンビーク、フィリピン、パレスチナなどの国籍を持つ人から206点の作文の応募がありりました。また、応募者の年齢層は12歳から73歳までです。国籍や年齢、職業は様々ですが、応募者たちはハノイを様々な視点で見ています。ハノイ市友好諸組織連合会のグエン・ラン・フォン会長は次のように語りました。
(テープ)
「作文コンテストにはハノイに駐在する外交団の団員と元団員、ハノイで勉強している外国人留学生と元留学生、そして、国外在住ベトナム人の多くが積極的に参加してくれました。多くの作文は創意工夫を重ねた結果となって、内容の面でも形式の面でも好評を受けました。これは、ハノイに対する応募者の特別な愛情を示しています。私たちはこうした愛情を大切にし、どこにいてその愛情を保って頂ければと思います。」
Saleem Hammadさんに一等賞を授与 |
作文の中では、ハノイ市民の親切や、ハノイの景色・食べ物・生活などが様々な角度から物語られ、それを通じて、作者の気持ちや思い出、印象などが浮き彫りになりました。組織委員会は一等賞1点、二等賞2点、三等賞3点、及び奨励賞10点を授与することにしました。その中で、一等を獲得したのはパレスチナ人のSaleem Hammadさんです。また、日本人のオカベ・チカラさんは奨励賞になりました。コンテストの審査委員会の代表チャン・ドアン・ラムさんは次のように語りました。
(テープ)
「それぞれの作文はハノイをもう一つの眼で見ましたが、共通点は、ハノイに対する作者の暖かい眼差しに溢れていたということです。これは、ハノイの建築や平穏な雰囲気に対する印象であり、ベトナム語をしゃべることができた時の歓びや、路上食を味わった時の印象でもあります。また、ハノイ市民の親切に印象を示した作文が多かったです。審査委員会は、これらの作文の中でパレスチナ人のSaleem Hammadさんが執筆した作文に最も深い印象を持ち、一等賞を授与することにしました。この作文はベトナム語のことわざを巧みに使いこなしていました。これは、ベトナム語だけでなく、ベトナム文化への深い理解を示しています。」
一等賞を獲得したHammadさんは、在ベトナムカタール大使館の広報課で働いており、この9年間ハノイに住んでいます。彼は「ハノイは私の第2の故郷だ」と述べ、次のように話しました。
(テープ)
「私が初めてベトナムに来たのは2011年11月25日です。作文コンテストを知ってすぐ応募しました。コンテストは、愛するハノイに対する自分の気持ちを表わすよいチャンスですから。私の作文は、この9年間ハノイに住んだ後の気持ちの表れとなりました。ハノイに来てから9年目になったことをきっかけに、ハノイにちなんだビデオを作りましたが、このビデオを作文と一緒に送りました。私の作文とビデオが審査委員会に大きな印象を与え、一等賞を授かったことに驚きました。私はベトナム人の親切さやおもてなしに良い印象を持っています。また、ハノイの飲食や祭り、建築なども大好きです。」
「我が心のなかのハノイ」をテーマにした作文コンテストを通じて、ハノイが多くの外国人の心の中に大切な位置を占めていることがわかりました。