ハノイ便りの時間がやってまいりました
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。今日のこの時間は身体障害者の明るい将来のため努力しているチャン・マイ・アインさんについてご紹介しましょうか?ホアイさん。
ホアイ そうですね。今から7年前、中部クアンナム省ヌイタイン県タムタイン村に生後3日目の幼児が片足と生殖器を動物に食べられたという事件があり、全国の人々を驚かせましたね。
アン はい。その男児は生後から、母親に捨てられましたが、その3日後、人々に発見された時、片足と生殖器が無くなっていました。そんなわけで、この幼児はティン・ニャン(漢字:善仁)という名前が付けられました。
ホアイ この幼児に関するニュースを読んだあと、ベトナム航空機内誌「ヘリテイジ」の編集員チャン・マイ・アイン( Tran Mai Anh) さんの頭にはティンニャンくんに関する考えがいつも浮かんでいました。それ以後、マイアインさんはティンニャンくんの生活に関心を持ち、見守ってきました。
アン ニャンくんは生き残ったものの家族が貧しいため、傷の治療ができず、毎日、痛みに悩んでいました。これを見たマイアインさんはニャン君を養子縁組することにしました。マイさんの話です。
(テープ)
「私はニャン君の特別な忍耐強さに感服しました。私とニャン君は自然に絆で結ばれました。自分の子供2人にニャンくんのことを話した時、二人は「いつ、ニャン君を迎えに行くの?」と聴きました。その後、私はニャン君を自分の子供として養育するためニャン君を迎えに行きました」
アン マイアインさんの話でした。マイアインさんの決定を前に、多くの人々は感動しました。当時はまだマイアインさんの子供2人は小さくて、母親のお世話が必要でしたが、ティンニャン君も特別な世話が要りました。
ホアイ ニャン君が他の子供と同じような生活ができるようになるため、保護者は非常に多くの困難を乗り越えなければなりませんね。
アン そうですね。マイアインさんはお母さんとしての心を持ち、全ての困難と試練に立ち向かえました。マイアインさんと生み親はニャン君を連れて、国内の病院に診断に行った数は数え切れません。
ホアイ 国内病院のほか、マイアインさんはニャン君の治療のため、タイ、シンガポール、ドイツ、アメリカ、イタリアなど世界のいくつかの国々に幾度も行きました。
アン ニャン君の治療には何度も失敗しました。しかし、希望が消えてしまった時、マイアインさんはイタリア人の医師ロベルト・カストロがティンニャン君のように生殖器を失った人々を直すという医学研究テーマを発表したことを知りました。
ホアイ マイアインさんの努力により、ロベルト・カストロ医師はティンニャンくんの手術に同意しました。9時間にわたる手術で、ティンニャン君は生殖器を取り戻すことに成功しましたね。
では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聴きいただきましょう。
トゥイ・チーが歌った「幼い頃の月の光」でした。
アン 話を続けましょう。ティンニャン君の治療と育成に取り組んでいるマイアインさんはいつも国内外の数多くの個人と組織からの支援を受けていました。マイアインさんの話です。
(テープ)
「ニャン君の治療費は国内の人々だけではなく、国外在留ベトナム人、世界各国の人々からの義捐金によるものです。現在、ティンニャン君の治療を行ったイタリアやアメリカの医師はベトナムに赴き、ニャンくんのように幸運に恵まれないほかの子供を治療しています。」
アン マイアインさんどうもありがとうございました。2011年8月、マイアインさんと友人が提唱した「幸運に恵まれない子供を対象にした生殖器の作り直す手術」というプログラムの実施が始まりました。そして、全国の多くの大きな病院も、この実施を支援しており、多くの子供がこのプログラムにより利益を得ています。これについて、マイアインさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちはこれまでに子供の生殖器の作り直し手術の申請書類1000件を受けています。これまで、外国人医師がベトナムに赴き、無料診断と手術を行ったのは5回です。これまでに、90件の手術が行われ、そして、患者300人が無料の診断を受けました。でも、このような結果が達成されるとは思いもよりませんでした」
アン マイアインさん。どうもありがとうございました。ティンニャンくんの治療と養育に対するマイアインさんの犠牲と努力は多くの人々を感動させました。先頃、マイアインさんを讃えるテレビドキュメンタリー映画で国家報道賞のB賞に選ばれた人民公安のテレビのジャーナリスト マイ・タオ( Mai Thao) さんは次のように語りました。
(テープ)
「ティンニャンくんと同じ苦しみを持つ子供たちを見て、マイアインさんは熱心に助けてくれました。これらの子供たちの大部分は貧しい家庭出身です。マイアインさんはこれらの子供たちが無料で手術を受けられるよう、全力を尽くしました」
アン マイタオさんの話でした。マイアインさんは今もティンニャンさんのような子供が幸福になれるよう引き続き努力しています。この生活の素晴らしさを信じているマイアインさんにとって、幸運に恵まれない子供たちに幸福をもたらすのは自分自身の幸福であると考えているようです。
ホアイ そうですね。では、ここで歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
アン 「愛し合おう」( Hay yeu nhau di) をお送りしました。リスナーのみなさん。今日のこの時間は身体障害者の明るい将来のため力を注いでいるチャン・マイ・アインさんについてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。 Chao cac ban。