(VOVWORLD) -東北部クアンニン省クアンイエン町ソンコアイ中学校のディン・コン・トウエン先生は、創造力と巧緻性により、マドガイの殻をユニークな絵画にしました。これらの絵画には、「環境保全」というメッセージが込められています。
マドガイとは軟体動物門二枚貝綱マドガイ科の二枚貝です。東北部クアンニン省クアンイエン町ソンコアイ中学校のディン・コン・トウエン先生は、創造力と巧緻性により、マドガイの殻をユニークな絵画にしました。これらの絵画には、「環境保全」というメッセージが込められています。
トウエン先生
|
クアンイエン町の住民は、主にマドガイ漁をしています。その水揚げ量は、年間当たり数千トンに上っています。普通、マドガイの中身を取り出した後、殻はゴミとして捨てられ、環境汚染を引き起こしましす。このような状況で、トウエン先生は、マドガイの殻でアート作品を作ることにしました。
(テープ)
「2014年頃、書籍や、インターネット上で研究して、マドガイの殻粉で絵画を試験的に制作しはじめました。経験を積みながら、着手しました。殻表には銀白色で半透明、微細な放射条が走っているので、様々な創意工夫を凝らして、何層もの色を重ね合わせるようになりました」
トウエン先生は、マドガイの殻粉による絵画の制作に成功しました。彼は、美術クラブを設立し、生徒たちに、絵画の制作方法を教えました。
ソンコアイ中学校の生徒ブイ・タイン・ヒエンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「私は、学校の美術クラブに参加したことにより、美術や、民俗絵画、それに民族の伝統文化、歴史などに関する知識を高めるようになりました。マドガイの殻の粉で制作された民俗絵画はとても特別で、美しいものばかりです」
一方、ファム・ビエット・タイン副校長は、マドガイの殻の粉の絵画を制作する美術クラブが、生徒たちに民俗絵画の保存と発展というメッセージを伝えていると確認し、次のように語っています。
(テープ)
「生徒たちは、自分の創造力を活かして、ユニークなアート作品を作りだしました。特に、マドガイの殻の粉で民俗絵画を制作しました。これは、民族絵画の保存と発展に貢献しています」
トウエン先生は、手先の器用さで、独特なアート作品を制作するだけでなく、農村部の生き生きとした生活をアートに盛り込み、芸術愛好者の視覚をもとらえました。彼が制作したマドガイの殻の粉の絵画は、静物画から、史跡、農村部、漁港、田舎の風景、水汲み場、ハロン湾、漁村の光景など様々なテーマを持っています。これらの絵画は、複数の顧客の関心を集めており、地元の文化、観光のPRに貢献しています。
ハロン大学美術科目のグエン・ティ・ティエン科長は次のように語っています。
(テープ)
「クアンニン省出身の人が、地元の原料を活かして、同省の見所を描いたことは何よりです。私たちは、生徒、学生に対し、トウエン先生から教われたマドガイの殻の粉の処理を施すスキルを身に付けた上で、自分の故郷の見所を描くよう奨励しています」
トウエン先生が制作したマドガイの殻の粉による絵画は、OCOP=一村一品製品として認定されています。これは、トウエン先生が引き続きマドガイの殻の粉による絵画に「魂」を吹き込み、クアンニン省の風景や、人々のPRに貢献するための機会であるとされています。