皆さんは冬虫夏草という言葉を聞いた事があるでしょうか？冬虫夏草はチベットなど中国の高原にわずかに棲息する薬草です。これはコレステロール抑制、動脈硬化防止、血圧降下作用、糖尿病予防、癌の治療に高い効果がある貴重な漢方薬として愛用されています。

ライさん

冬虫夏草は自然に生えている事もありますが、幾つかの国では先進的なバイオ技術で栽培されています。しかし、ベトナムでは、男子学生が2011年からこの貴重な薬草の栽培に成功させました。

ゴ・キム・ライさんは、まもなく食品産業大学を卒業しますが、現在、ホーチミン市第8区に本社を置く会社の社長です。彼の会社は、主に冬虫夏草や薬用キノコを生産しています。ライさんは毎日、大学での学習、研究の他、会社の仕事で忙しいですが、夜にも恵まれない生徒に無料で教えています。

ところで、中部フーイエン省出身のライさんは5年前に、家族と共に南部ホーチミン市に引っ越しました。当初、ライさんはホーチミン市食品産業大学・食品専門学科を勉強しましたが、その後1年たらじで、退学し、同大学のバイオテクノロジー専門学科を受験しました。そして、2011年に、ライさんは冬虫夏草について研究し始めたのです。

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「最初は、好奇心で、冬虫夏草の研究をすることにしました。これは多くの国において栽培されにくい貴重な薬草です。当初、冬虫夏草は普通のキノコなので、よく研究すれば栽培できると思いました。最も難しかったのは、冬虫夏草の種を探すことです。」

それから、ライさんは国内で冬虫夏草の種を探し始めましたが、失敗しました。それでもライさんは落胆せずに、インターネットを利用して、中国や韓国、タイ、シンガポールで冬虫夏草を栽培する人々と連絡をとりました。結局、彼は、日本の種子バンクから種子を買うことになりました。種子を入手して、ライさんは冬虫夏草の繁殖に着手しました。ライさんの部屋は実験室となり、廊下は寝室となりました。

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「最初、種子の搬送と保管方法が分からない為、失敗しました。とてもがっかりしてしました。でも、私は、途中で止めず、種子の購入を続けることにしました。」

そして、ライさんは寝食を忘れて、次の種子を入手し冬虫夏草の繁殖に専念しました。ライさんの話では、当時、酸素吸入器がなかったため、1週間の間に、一時間後とに、冬虫夏草に酸素を吸入する為に、冬虫夏草の繁殖容器を揺らせなければりませんでした。

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「その1週間では、私はとても眠かったが、冬虫夏草の繁殖ガラスポットを揺するため寝られませんでした。そのお陰で、実験は成功しました。その時に、私は、100本あまりのガラスポットで数千回もの実験を行ないました。」

実験を始めて1年たった結果、ライさんは冬虫夏草の繁殖に成功しました。

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「種子の成長を見てとても嬉しかったです。芽が出ない時の冬虫夏草は白色ですが、芽が出ると、ピンク色になります。毎日、その変色を見極めて、冬虫夏草の種子は成長していることを知りましたが、信じられませんでした。種子が成長するにつれて、喜びは大きくなり、自分が成功したことを実感しました。」

ベトナム機能性食品研究院の検定結果によりますと、ライさんが栽培した冬虫夏草の薬効成分は自然で生息した冬虫夏草を上回っています。知り合いの支援を受け、ライさんは10人の友達と共に会社を設立する事にしました。現在、ライさんの会社には冬虫夏草の栽培用の冷温室は２部屋あります。ライさんはまた、ベトナムにおける冬虫夏草の栽培段取りの所有権を登録した最初の人です。近日中に、ライさんはキムライの冬虫夏草製品を出荷します。ライさんは、ベトナム人が手ごろな価格で高品質なベトナム製の冬虫夏草を使用できることを望んでいます。