先ごろ、サイゴン第3繊維株式会社の取締役会会長兼総裁であるファム・スアン・ホン(PhamXuanHong)さんは、ベトナム国家主席から「労働英雄」称号を授与されることが決定しました。
20年間にわたって、サイゴン第3繊維株式会社に勤めているホンさんは会社員の生活向上に常に配慮しています。というのは、会社員の殆どは貧しい農村部の出身者です。そこで、ホンさんと同社の指導部は労働者の安定した仕事と生活の向上という目標の達成を掲げています。ホンさんは「労働者はわが社の発展を左右する鍵を握っている。」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「我が社は浮き沈みが、激しい時期を経過しましたが、その当時、会社に対する労働者全体の信頼はいつも私の考えに浮かんでいました。会社員の給料を支給する為に借金をした時もあったし、資産などを売却したりしたこともありました。ですから私達は困難を乗り越えられるようになりました。我が社は現在のように発展できるのは主として労働者の力によるものです。」
ホンさんはこのように語りました。
経済危機の影響を受けた当時の2008年に、生産の維持、利潤の確保を目指すため、雇用者を削減させるようとの意見が出されました。しかし、ホンさんは、雇用者の数のままを断固として維持しました。彼は、取締役会のメンバーの賃金や他の費用のカットを決定しました。
現在、ホンさんの会社には、2800人の労働者が働いており、平均賃金は月に6百万ドン(日本円で3万円程度)です。また、従来の輸出先である日本、アメリカ、ヨーロッパなどの他、韓国、東欧、南米などの市場を新たに開発しています。
ファム・スアン・ホンさん
ホンさんは、サイゴン第3繊維株式会社が成功を収めたのは、指導部が団結し、互いに理解しあったり、特に、熟練労働者が会社に親しんでいることによるだ」と明らかにしました。
会社員の一人であるチャン・ダン・ブオンさんは次のように語っています。
(テープ)
「会社の労働環境はとても親しんでいます。指導部は、労働者の物心両面での生活向上に常に配慮してくれています。」
ブオンさんはこのように語りました。
ホンさんは「労働者の利益を第一に位置づけることは、会社が労働者の生活と健康に配慮する責任を負うべきことと同様である」と述べました。会社の規制の一つでは、会社員の子供が学費と奨学金をもらえること。また、困難な状況や病気の人は常に補助金を受けることが出来ます。会社員の一人グェン・ブウ・スェンさんは次のように語っています。(テープ)
「ホンさんは良い総裁です。先輩だけでなく、私たちの労働者に常に配慮してくれるお兄さん、お父さんのようです。さらに、ホンさんは青年である私達とともに、常に青年の活動に参加しています。私たちにとってホンさんは素晴らしい人ですよ。」
スエンさんはこのように語りました。
サイゴン第3繊維株式会社は2012年に収益総額を昨年の10%増に当たる1兆6千億ドンに達すると予測しています。しかし、今年はコストがかなりすぎた為、利潤は低下するかもしれません。しかし、雇用者の生活向上と会社の発展に専念しているホン総裁の指導の下に、彼の会社はさらに大きな成功を収めることでしょう。