古新聞や古書の収集家タ・トゥ・フォンさん


古新聞や古書の収集家タ・トゥ・フォンさん - ảnh 1
フォンさん

ハノイ市ロンビエン郡ゴックチュウ居住区にあるフォンさんの家は、ちょっとした小さな図書館のようです。フォンさんにとって、一枚の新聞や書籍はまるで歴史であり、情報、美術、そして知識の宝庫となっているようです。

かつて、ハノイ法律大学の学生時代に、彼は、ハノイ市内を回って、新聞や書籍を買い求めていました。20年が経った現在、彼は数多くの各種の新聞や書籍がたまっています。数万点の新聞の中に、1865年に初版された最初の国語新聞『ザディン』紙など多くの貴重な新聞があります。

フォンさんにとって、古い書籍や古い新聞の収集は読書の趣味に応えるだけでなく、人類の知識を保存する遊びとなっています。フォンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「歳月が経つにつれて、私が収集した新聞や書籍など数は増えてきました。現在、私はおよそ8千点の古本の他、100種類の新聞、雑誌を収集しました。」

古本と古新聞の収集には色々な工夫があるようです。貴重な本や書籍を所有する為に、その本の捜索、保管方法の他、その作家、作品、出版社などについて詳しく知った上で、その本の価値が評価できます。

(テープ)

「古本の収集家にとって、距離や時間は障害ではありません。ただ、彼らはどこかには貴重な本があるとか、どこかでは貴重な書籍が販売されるなどという情報を知ると、夜中でさえも、直ちにそこへ向かいます。というのは、ちょっと遅れをとると、その貴重な本が手に入らなくなるからです。」

フォンさんは、古本と古新聞の展示会に何度も足を運び、貴重な古書や新聞を読者に紹介しました。大規模な展示会に出展した彼の古書籍、新聞は来場客の関心の的でした。現在、彼の家は、学生、研究者が集う目的地の一つとなっています。

(テープ)

「私たちが収集した本が研究者や学生の役に立てれば嬉しく思います。今日の新聞だけを見た若者が昔の新聞を手にすると、これらの新聞の美しい割付デザインに感動しました。若者らがこうした資料と接触すれば活字を読むのが好きになると思いますよ。」

今日の忙しい生活の中で、古書籍、古新聞の収集家フォンさんのような人が自分の趣味を追及していることは、読者にベトナムの歴史や伝統文化などを深く理解してもらうことにつながります。

文化・歴史研究者のブ・テ・ロンさんは次のように語りました。

(テープ)

「印刷されたものはどれも価値がありますので、私たちはそれを保管しなければなりません。昔の新聞は数多くの貴重な情報を持っていますので、現在はその新聞は文化的価値があり、当時の文化の証でもあります。」

古本と古新聞を収集するだけでなく、フォンさんは、ベトナム新聞の歴史を紹介する本を執筆中です。自分の熱意で、フォンさんは民族の伝統的文化の保存と発揮に寄与しています。

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