タンさん=Hoàng Ngọc
ハノイ市カウザイ区ジック・ボン・ハウ居住地に住むタ・ゴック・タンさんは、社会活動に積極的に参加するだけでなく、恵まれない子どもたちを助ける人として知られています。 タンさんは「今年74歳ですが、死ぬまで慈善活動を続けたい」と明らかにしました。彼女はハノイ市の指導者から「優秀市民」という称号を授与されました。
タンさんの話によりますと、彼女は2歳の時に母親を亡くしたので、母親のいない孤児の困難さについて深く理解しています。彼女は、師範大学卒業後、ハノイ市内のタンチ中学校で数学、物理学、化学の教師を務めました。講義では立派な業績を遂げてきた為、校長に任命されました。その後、ハノイ市郊外の教育室に勤めました。1969年に、旧ソ連で社会心理学専修課程を勉強しました。卒業後は、ベトナム教育科学院に勤めました。SOS子どもの村が設立されると、初代村長を務め、多くの子どもたちを支援してきました。タンさんは次のように語っています。
(テープ)
「最も基本的なことは、仁愛の心と知恵が大切です。国の建設事業に少しでも役に立ちたいということは目的です。具体的では、学習において立派な成績を収めても、様々な困難を抱えている生徒を支援したりすることです。物質だけでなく、精神面でも支援をしています。」
定年退職後のタンさんは、引き続き、居住地で社会活動に参加し、現地の向学心協会の副会長を務めています。タンさんから支援を受けた多くの生徒は、大学に進学して、安定した職業についています。タンさんは次のように語りました。
(テープ)
「一番喜ばしいことは、恵まれない子どもたちが教育を十分に受けられ、成長していくということです。向学心のある貧しい生徒を助ける気持ちがあります。」
ジック・ボン・ハウ居住地に住むグェン・フオン・ズンさんは「タンさんは、現地での向学活動に大きな貢献をしている。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「タンさんは、謙遜な人で、質素な生活を送り、人々と仲良くしています。現地の各家庭は彼女が働きかけた学習運動に積極的に参加するため、殆どの生徒が優秀な成績を収めるようになりました。現在、タンさんは高齢者になりましたが、社会活動のために夢中になっています。」
タンさんは持ち前の情熱で、ハノイ市の「優秀市民」としての責任を果たしています。