ハノイ市・ベト・ドク病院の副院長であり兼脊椎手術科長のグェン・バン・タック博士は先駆的な脊椎手術技術を導入者であるだけでなく、脊椎手術に初のナビゲータロボットを導入した人でもあります。

ドイツで７年間整形外科の研修をしたタックさんはハノイのベト・ドク病院・脊椎手術科に就職しました。彼は、現在、椎間板症と脊椎脊髄病の治療の質的向上に専念しています。

タックさんは次のように語りました。

(テープ)

「脊椎患者は早めに手術をしないと、マヒが残るか死に至る恐れがあります。もし、ギブスをはめたままだと患者は全身マヒになります。それは、社会と家族の負担になります。そこで、私は勝手に各種脊椎損傷を救急手術で扱うことにしました。」

ベト・ドク病院の脊椎手術科は2007年に設置されました。それ以来、タック博士と同僚らは、腰椎椎間板ヘルニアに対するレーザーの応用、脊椎内視鏡手術、圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術など様々な進歩的な治療方法の応用に成功しました。特に、2012年に、彼は、東南アジア諸国の中で、脊椎手術にナビゲータロボットの応用を成功させた最初の人でした。タック博士は次のように語っています。

(テープ)

「脊椎手術にナビゲータロボットの応用は脊椎手術専門医の夢です。というのはこれは安全かつ、正確な方法だからです。経験を積んでいる私は多くの後輩

たちにも伝えたいと思います。」

これまでに、タック博士は、この方法でおよそ200人の脊椎患者への治療を成功させました。ハノイ市内のグエン・マイ・ヌンさんにはタック博士による脊椎手術で治療した娘が居ます。ヌンさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「娘が脊椎手術を受ける日、タック先生は詳しく説明してくれました。そこで、私は安心しました。手術の数日後も、先生は、毎朝、手術患者の具合を伺いました。現在、娘の具合はよくなりました。私はとても喜んでいます。」

この10年間、タック博士は数千人の脊椎損傷患者の手術を成功させています。さらに、タック博士は数多くの若手医師の育成に参加しました。これらの業績により、彼は、国家から3等労働勲章、人民医師称号を与えられました。

タック博士について、ベット・ドク病院院長のグェン・テェン・クエット博士は次のように語りました。

(テープ)

「タックさんは地域と世界中で脊椎手術分野において革新的科学技術の応用を成功させた人です。現在、ベット・ドク病院では、主に整形手術、脊椎手術が行なわれています。一日15人の患者を手術した時もありました。全ては成功でした。それだけでなく、タックさんは後輩の育成に積極的に参加してきました。」

タック博士は、患者への診療治療は医師の幸福であると考えており、科学の研究と専門的仕事に取り組んでいます。