チュウ博士
先ごろ、農業農村開発省・科学農業研究院・農業遺伝研究院の副院長ハ・ティ・チュウ博士は全国の優秀女性10人に選ばれ、ベトナム婦人連合会から「ベトナム女性2014」という賞を受賞しました。
およそ30年間にわたって科学研究に貢献してきたチュウさんは農業分野における高い効率をもたらす数多くの種子の研究を行ないました。
北部タイビン省に生まれ育たれたチュウさんは幼い頃から樹木や自然が好きでした。総合大学・バイオテクノロジー科を卒業後、彼女は農業遺伝研究院に努めました。それから、チュウさんは多くの新しい種子の研究を行ないました。それらの研究成果は高い実用性を持ってきました。中でも種無し柑橘類果樹、及び量産サトウキビがあります。
チュウさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「一人の科学者が、1種類の果樹を開発するのに、少なくとも20年かかります。あるいは、種無し柑橘類の開発は25年かかります。しかし、私は柑橘類の果樹研究に興味を持っており、外国から種子の輸入に依頼しないように、ベトナムらしいオレンジやザボンを開発したいのです。」
これまでに、チュウさんが開発してきた多くの樹木は農民や樹木会社から歓迎されています。北部と中部各省の農民はチュウさんと同僚たちが研究してきた高収量の種無しオレンジを栽培したお陰で、貧困状態から抜け出すことができました。
チュウさんは次のように語っています。
(テープ)
「私は農民たちに科学技術の進歩を移転するために、更に研究したいのです。例えば、新しい品種のサトウキビやオレンジを開発したいです。山岳地帯の住民はまだ貧困な状態にありますので、彼らの生活改善に寄与する為、私たちが研究した新しい品種のオレンジをそれらの地域で栽培したいのです。」
チュウさんは農民たちから「果樹の博士」の愛称を付けられています。チュウさんは「新しい品種の研究を継続する最も大きな原動力は農民たちの豊作こそである」と明らかにしました。チュウ博士は今日のような成功を収めたのは、ド・ナン・ビン教授の指導によるものです。ビン教授は、チュウさんが農業遺伝研究院に始めて勤めた時の先生であり、
同僚でもありました。チュウさんについて、ビン教授は次のように明らかにしました。
(テープ)
「チュウさんは真面目で、勉強熱心な人です。彼女は実験室に関する如何なる仕事でも断りませんでした。特に、仕事に夢中になる人です。」
農業遺伝研究院の同僚にとって、チュウさんは研究活動を良好に行うと共に、管理者としての役割を立派に果たす人です。それだけでなく、彼女は常に同僚達の生活に関心を持ってきました。チュウさんの同僚の一人であるファン・タン・チュウさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「チュウさんは活発な人であり、同僚に配慮しています。彼女は困難を抱えている同僚をよく手伝っています。チュウさんは、仕事に夢中になっている人でもあります。」
30年間にわたって科学研究と繫がっているチュウさんは最も高い効果ある果樹の開発を期待しています。彼女は、農業遺伝研究院の若い世代にその熱意さと夢中さを伝えています。