タンさん(右)
北部山岳地帯トゥエン・クアン(TuyenQuang)省ナハン(NaHang)県を訪れますと、よく棚田を見かけます。以前から、農業は人力と水牛に依存してきたので、労働効果があまりよくないというのが現状です。傾斜度がある棚田で耕運機を使いこなすのは本当に大変だと多くの農民の声を聞いたバイク修理業のホアン・バン・タンさんは長年の研究の結果、棚田でも簡単に操作できる耕運機をつくりました。
タンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「棚田のような水田でローラーチェーンを駆使すると、泥や水を被ります。それらの機械を引き続き使用すれば、ローラーチェーンをチェンジしなければなりません。とても不便でした。そこで、私は、耕運機のギアボックスを製造したのです。ギアボックスを付ければどんな地形でも操作できます。」
一般の耕運機は凸凹の急斜面の坂道を登るのは時間と労力がかかりますが、タンさんが製造した多機能型耕運機は本当に簡単です。ナカム村に住むホアンバンクアンさんは「以前はほとんど水牛に依存した農作業でしたが、タンさんが製造した多機能型耕運機は多くが優れていたため、その耕運機を買った」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この地形では、中国製の耕運機なら凸凹の坂道を登るとき、板を使わなければなりまけ。しかし、タンさんの多機能型耕運機はバランスをとりさえすれば、急斜面でも登れますよ。水牛が硬い土壌を耕すのは無理ですが、この耕運機ならOKです。軽いのでどんな地形のところでも使用出来ます。」
タンさんが作った多機能型耕運機は中国製のものと比べて、価格が安く、効果が多いと評価されているので、多くの人々から愛用されています。
ナハン県農業農村開発室のグェン・ティ・メン室長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「現地の農民は主にタンさんの耕運機を使っています。この耕運機は土を耕すとともにポンプとして使用する事も出来ます。移動も簡単なのでとても便利です。ですから効率がよく役立つと思います。」
労力の節約と生産効率の増加に寄与するタンさんが造った多機能型耕運機がさらに幅広く使用されるようを期待しましょう。