テエップさん=
Hoa học trò
学生に英語を普及したいという気持ちで、1991年生まれのグェン・バン・テエップさんはこれまでに、およそ1000人の学生に無料で英語教室を開いてきました。テエップさんは首都ハノイにおける英語学習運動作りに寄与しています。
テエップさんの無料英語教室には、設備が十分に装備されているほか、外国人教師も参加しています。ハノイ市内の大学に在学中の学生を対象にしたこうした教室は、この2年間続いています。テエップさんの話です。
(テープ)
「かつて、自分が貧しい田舎家庭出身のため、首都ハノイの大学に入るとき、英語を勉強したくても、学費がなくて大変でした。私のような多くの学生がいると思ったから、無料の英語教室を開くことにしました。さらに、外国にいる間に、外国人と出会って、英語で話し合ったりして、色々な新しいことを身につけるようになりました。ベトナム人、特に青年たちが英語が出来ればいいだろうなあと思っていたからです。」
このように語ったテエップさんによりますと、以前、学生時代にとって英語の学習は本当に困難なことだったそうです。当時、財政学院の第1学期に、英語の試験結果は10点満点中5.4点しか取れませんでした。しかし、努力と練習のお陰で、短時間の間に、彼は満点近い点数を取れるようになりました。その結果を達成できるまでに、彼は、一日10時間英語を勉強したこともあったそうです。クラスで、教師の講義を夢中に聴きながら、良く練習をした他、図書館の資料を探したり、インターネットを通して英語を自分で勉強しました。特に、英語の練習をするために、毎日、外国人観光客が多いホアンキエム湖に行き、英語で話し合いました。やがて、彼の英語レベルは日々高まるようになったわけです。そして、2010年初めに、2年生だったテエップさんは英語の家庭教師になりました。2011年に、彼は、学生向けの英語センターの創設者の一人となりました。2013年に、テエップさんは英語の勉強方法と教え方を理解するため、フィリピンに行きました。帰国後、彼は、ハノイ市の幾つかの大学に在学中の苦学生向けに無料の英語教室を開講しました。このような英語教室は2~3カ月ほど続いています。
クラスの参加者グェン・ヒュウ・ホアさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「無料の英語教室とはどのように教えてくれるのか知りたくなるという好奇心でこのクラスに参加したのです。でも、ここのプロの学習環境に驚きました。外国人教師もいるし、それに教師たちは熱意をもって教えてくれました。」
一方、テエップさんには無料の英語教室の開講をしたい多くの友だちがいます。中でも、グェン・タン・チュンさんがいます。チュンさんの話です。
(テープ)
「私とテエップさんを緊密に結びつけているのは熱心さです。私たちは、自分自身と何か社会のために役に立ちたいという同じ気持ちを持っています。」
テエップさんの夢は、多くの学生にとって英語の勉強は難しくならないように、将来、オンライン英語学習サイトを開設したいということです。