ベトナムでは、毎日、数百トンの医療廃棄物が出されていますが、これらの廃棄物は素早く処理しないと、居住地に直接的な悪影響をもたらす危険性があります。
北部バクカン(BacKan)省バク・カン町ノン・トオン(NongThuong)村に住むチン・ディン・ナン(TrinhDinhNang)さんは医療廃棄物の処理状態を研究、製造しました。この製品は経済的効果をもたらし、環境処理基準を満たすと評価され、ベトナム科学技術省・知的所有局から特許証が発給されました。
チン・ディン・ナン(TrinhDinhNang)さん
ところで、1970年代に、ベト・バク(VietBac)鉄鋼技術学校で教わっただけのナンさんは、この数年、医療廃棄物の焼却炉を出荷しました。ナンさんは次のように語っています。(テープ)
「各病院を視察した後、医療系廃棄物が処理されない場合、地理にとって有害となり、病気の感染確立が高いことが分かるようになりました。これがきっかけで、私はこの焼却炉を研究することにしました。」
ナンさんはこのように語りました。
ナンさんが作った、医療廃棄物の焼却炉は完全な密閉のナノテクノロジーを導入されるので、煙や埃、及び有害な臭気などが徹底的に処理されます。この焼却炉の特徴は廃棄物が完全に焼却されることです。また、焼却中に廃棄物を入れることも出来ます。ナンさんは次のように明らかにしています。(テープ)
「これは完全なシステムです。電気、水を入れ、そして小型水槽を建設するだけで、稼働します。この焼却炉の先進技術は連続的焼却であり、廃棄物をディーゼル油ではなく、火にかけると焼却できます。焼却炉の最高温度は1800度になる可能性があります。焼却時間も短いです。私は、環境保全へ向けて役に立てたいのです。」
ナンさんはこのように語りました。
ナンさんが製造した医療廃棄物の焼却炉
科学技術省の評価によりますと、ナンさんが製造した医療廃棄物焼却炉は輸入焼却炉と比べ燃料の8割以上を節約でき、資源環境相の基準に達成するベトナム初の焼却炉となっています。
現在、ナンさんの会社は1時間に15キロから500キロの廃棄物を焼却できる各種の焼却炉を製造しています。
バクカン省科学技術局のド・トアン・キエム局長は次のように語っています。
(テープ)
「この廃棄物焼却炉は、先進的な技術が導入されています。効率も高く、燃料も節約でき恵まれています。これは、コストの低下と環境汚染の抑制に寄与しています。現在、ナンさんが作った廃棄物焼却炉は、幾つかの病院で使用され、高く評価されています。」
キエムさんはこのように語りました。
ナンさんは都市部における廃棄物の処理システムを引き続き研究しています。彼の製品はベトナム国内で幅広く使用されるだけでなく国外にも輸出できるよう期待されています。