チュンさん= laodong.com.vn
ハノイ市郊外チュオンミー県フーギア村のフービン竹細工職業村に住む竹細工職人のグェン・バン・チュンさんは優れた腕前と才能で、竹製品を国内外の市場に出荷しています。
竹細工発祥の地に1953年に生まれたチュンさんは、幼い頃から竹細工に夢中になっていました。彼は、15歳になると、器用さと巧みを求める製品を造るようになりました。2005年になると、チュンさんは、ホアソン美術有限会社を設立し、必需品や装飾品などを集中的に生産してきました。現在、同社の竹製品は国内の需要に応えるだけでなく、日本、フランス、スペイン、ドイツなどに輸出されるようになりました。チュンさんは次のように語っています。
(テープ)
「世界の状況と各国消費者のニーズに応える為に、私たちは、フービン竹細工の村のブランドをどうすれば維持できるかといつも考えています。そのため、近代に相応しい新製品を製造すると同時に、それらの製品にフービン村ならではの独自性を維持しています。そうすれば、村の伝統製品が持続することができます。」
また、竹細工職人のチュンさんは、国内外の有名な指導者の肖像を竹細工で製作しています。彼は40年にわたり、ホーチミン主席の肖像200点を含む300点の肖像を製作しました。チュンさんは次のように語っています。
(テープ)
「ホーチミン主席の肖像が完成して、ハッピーです。職人である私は、自国の偉い指導者をたたえたいのです。」
このように語ったチュンさんは竹細工という職業の維持と発展を考えてきました。構想通り、2007年に、フービン竹細工職業訓練センターを設立し、全国各地の優れた職人を募集しました。それ以来、このセンターではおよそ5000人に職業指導を行ってきました。その中に1000人あまりの身体障がい者がいて彼らは無料で訓練を受けた後、安定した仕事として技術を覚えました。フービン竹細工職業訓練センターで学んだ学生グェン・ロン・ニャットさんは次のように話しました。
(テープ)
「チュン先生の教えのお陰で、前は、竹細工なんて全然知らなかったけど、今はたくさんの品物を作れるようになったよ。職業訓練を受けた後は、この仕事を続けたいと思います。」
竹細工の職人チュンさんは、この先、年をとっても、健康である限り、故郷の発展に役に立ちたいという気持ちがあります。