キー先生
中部ダナン市のグェン・ディン・チュエウ専門中学校のグェン・ズイ・キー元副校長は盲人向けの数学の学習具に続き、先ごろ、盲人用の安全杖の開発を成功させました。この白杖は多くの視覚障害者に喜びと安全をもたらしています。
クオンさんは、キー先生から盲人用の杖をもらってから、家から学校まで一人で行けるようになりました。
グェン・ディン・チュエウ専門中学校のホアン・バン・クオンさんは、キー先生から盲人用の杖をもらってから、家から学校まで一人で行けるようになりました。クオンさんの話によりますと、以前は、この杖がないので、外へ出かけるときいつも他の人に頼んで連れて行ってもらい、パッシブ状態になりました。しかし、ledライトと音声信号機付きの白杖を手に入れてから、自分だけで簡単に外へ出かけられるようになりました。
(テープ)
「かつて、この杖がない時は、困難なことばかりでした。例えば、道を渡るときは、車やバイクの音が聞こえなく間で、または、他人に連れて行ってもらわなければなりませんでした。でも、盲人安全杖をもらってから、自信を持てるようになりました。この杖は本当に助かっています」
ところで、キー先生は15年間にわたり、グェン・ディン・チュエウ専門中学校の視覚障害の生徒たちと関わっていたことがあり、目の不自由な生徒たちが交差点を渡るときの困難さを目にして、とても嘆いていました。これをきっかけに、盲人用の杖を開発することにしました。そして、2年後、キー先生は、盲人用の安全杖の開発に成功しました。この杖にはledライトと音声信号機が付いているので、目の不自由な人が道を渡りたいとき、ライトスイッチを押して、杖をあげると、クラクションが鳴り、ライトが点灯し、ドライバーなどに注意喚起します。それに、杖の先端には磁石が付いているので、鋭い金属を避けることも出来ます。
キー先生は次のように明らかにしました。
(テープ)
「当初、この杖の電池寿命はとても短かったです。5分間しかなかったです。ですから、より少ないエネルギー消費量の電気回路を作りました。ですから、現在の電池は15~20分間に使えるようになりました。この杖が幅広く愛用されることを期待しています。」
キー先生が発案した「盲人安全杖」は科学技術アイデアコンクールで第三位になり、賞を受賞しました。さらに、この杖はホーチミン市の視覚障害者学校から注文を受けています。
目の不自由な生徒マイ・バン・ヒエンさんは次のように語りました。
(テープ)
「キー先生が作った白い杖は通学や往来などの時、便利です。この杖が他の杖と違うのは、道を渡るときや混雑な場所を歩く時、ドライバーの注意を喚起するための点灯ライトとクラクションが付いてあります。」
キー先生が作った白杖は視覚障害者の往来に大きく役立つことでしょう。