首都ハノイ郊外にあるタイオアイ県クーキェー村には美術手工芸品生産センターがあります。この従業員は身体障害者ばかりです。センター長のダンヒュテンさんは20年以上前に美術手工芸品の技術を取得しました。
その経験を通じて、この仕事を身体障害者に技術を継承したいという意向を持ちました。タインオアイ県には14歳から25歳までの身体障害者数百人が貧しい生活を送っています。そうした現状に同感したテンさんは故郷でビェットタムという美術手工芸品生産センターを設立しました。テンさんは次のように語りました。
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「美術手工芸は手先の器用さを必要とする仕事です。ですから、身体障害者でもこの仕事ができます。収入はそれぞれの能力に応じて支払われます。今後、新しい製品を作り出すとともに身体障害者だけでなく普通の人々にも雇用を創出したいと思います。」
テンさんは身体障害者従業員に自分の子供や孫のように対応しており、それぞれの従業員の力を最大限に発揮させています。ビェットタム美術手工芸品生産センターを訪れるならば、彼らは笑顔で話しながら、一生懸命に働く様子を見ることができます。足が不自由なグェントィバンさんは手だけで美しいジクゾーパズルを作り出しました。同センターが設立した直後の時からずっと、就職してきたバンさんは優秀な職人になりました。生まれながらにして、身体障害のバンさんは自分が家族や社会の役に立たないと思いましたが同センターで訓練コースに参加してから、自信を持ち、努力してきました。現在、彼女の月収は250万ドン(約1万2千円)です。バンさんの話をお聞きください。
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「テンおじさんが造ったこのセンターは様々な労働者の力を合わせたものです。貧しい学生も私のような身体障害者もここで仕事をすることができます。このセンターのおかげで、私の生活が著しく改善されました」
テンさんは美術手工芸品生産技術を従業員に教えるだけでなく生活への信念や仕事面での自立可能性を伝えます。これまでに、彼のセンターでの従業員は地元の人々であるだけでなく、タイグェン、バクニン、バクザンといった各省からの人々でもあります。テンさんは次のように語りました。
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「このセンターを設立してから、僕はいろいろな人々に支援できるようになって、幸せを感じました。特に、身体に障害を持つ青年は自分の力でお金を稼げます。それは彼らの家族にとって大きな幸せになっていると思います。」
ビェットタム美術手工芸品生産センターは身体障害者による支援センターとなりました。これにより、多くの従業員は同センターは彼の第2の家であり、理想的な学校でもあると言いました。