北西部山岳地帯イエンバイ(YenBai)省ロク・イエン(LucYen)県タンリン(TanLinh)村のホーチミン青年同盟の書記ズオン・バン・トゥさんは「青年と共に経済発展に励むクラブ」の主任でもあります。かれは、経済的効果をもたらすなど多くの創意工夫を凝らしてきました。
表彰状を受領したトゥさん
ところで、トゥさんはイエンバイ省イエンタン(YenThang)村の貧しい少数民族の家庭で生まれ育ちました。2002年に高校学校卒業後、トゥさんは色々な場所で、雇われて働きましたが、仕事は大変でしたが収入はわずかでした。そこで、2007年にトゥさんは故郷に戻り、経済発展の方向を探ることにしたのです。
トゥさんは山と丘の地形と多くの谷に恵まれていたので植樹と魚の養殖に適していることが分かってきました。そのうちに、オレンジも栽培することにしました。3年後、オレンジの初収獲はトゥさんの家庭に千万ドン以上(4万円程)の収益をもたらしました。
その後、トゥさんは500本のオレンジの木を追加で植えました。その他、トゥさんは600平方メートルの池に淡水魚を養殖し、卵を産む雌鳥を飼育しています。
トゥさんは次のように語りました。
(テープ)
「高校学校を卒業した後、私は色々な所に雇われて働きました。でも、仕事は大変なのに、収入は低かった。そこで、故郷で経済発展をする事にしました。植樹と畜産で成功を遂げてから、他の人々にも紹介しました。」
経済発展で様々な成功を遂げたトゥさんは「青年と共に経済発展に励むクラブ」の主任に選ばれました。彼は、経験と方法を他の青年に伝え、同クラブへの参加を働きかけました。現在、このクラブは15人いて、耕運機や脱穀機、レンガ製造機械などを購入し、村人の生産活動に奉仕しています。
家族の経済発展をするために、トゥさんは植木や畜産、転作に関する技術を村人に伝えており、消費先を探してあげます。そのお陰で、村人の生活は改善されつつあります。ロク・イエン県青年同盟のホアン・チュン・チン副書記は次のように語りました。
(テープ)
「トゥさんは経済発展の為に相互に支援し合うという手本です。青年同盟の会合で、私たちは、トゥさんの経済発展モデルを紹介しましたよ。」
トゥさんの手本はタンリン村の範囲に知られるだけでなく、インバイ省の新農村作り運動における手本でもあります。2013年に、トゥさんは青年同盟活動において立派な業績を収めた青年としてルオン・ディン・クア賞を受賞しました。
(注)ルオン・ディン・クア賞:ベトナム農業に貢献した戦前、日本で学んだ農学博士。