タイ報道界、ASEANは中国に抗議するよう呼びかける
1月12日付のタイの有力紙「ザ・ネーション」や、「バンコクポスト」は社説を掲載し、中国政府がチャーターした民間機2機が今月6日、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海にあるベトナムのチュオンサ諸島に属するチュタップ礁(英語名:ファイアリクロス礁)に違法的に造成した人工島の滑走路に着陸したことを強く非難した上で、タイ政府をはじめASEAN加盟諸国に対し、対応措置をとるよう呼びかけています。
中国が人工島を違法に造成しているチュタップ礁(写真:http://giaoduc.net.vn)
「ザ・ネーション」は、「ベトナムは強く反発している」とした上で、「中国との関係にマイナス影響を与えるとしても、ASEAN諸国はこの違法行為を無視できない」と伝えています。また、アメリカの反応をも取り上げ、「アメリカは中国の行為を地域の安定を脅かすものとして見なしている」と報じています。
一方、、「バンコクポスト」は、「中国の行動は、海上での安全保障と航行、航空の自由を脅かしており、紛争を引き起こしている。そのため、中国は自国の危険な行動に対する責任を負わなければならない」と指摘した上で、「中国はその行動を直ちに中止すべきだ」としています。