先頃、フランスの首都パリで、「今日のベトナム」をテーマとしたシンポジウムが行われました。
シンポジウムで、フランス駐在ベトナム大使館のズオン・チ・ズン( Duong Chi Dung) 大使は、ドイモイ事業を実施してからこのおよそ30年間ベトナムが達成してきた成果を紹介し、「世界的経済危機が長引いている中、ベトナムの経済成長率が引き続き5%前後に達成している。ベトナム政府が打ち出した投資誘致奨励政策はフランスを含め、外国人投資家に有利な条件を作り出している」と述べました。また、ズン大使はベトナム東部海域における緊張情勢についても通報しました。
シンポジウムの参加者らは、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を設置したことに反対すると共に、中国に対し、国際法を尊重し、この石油リグをベトナムの排他的経済水域と大陸棚から撤去するよう求めました。
シンポジウムで、フランス上院文化教育通信委員会委員長を務めているフランス・ベトナム友好議員連盟の副会長であるマリー・クリスティーヌ・ブランディン女史は「中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚でベトナムの漁船に体当たりし沈没させたことは深刻な行為で、限界を超えたものである」と強調しました。