ラオスのルアンプラバンで開催中のASEAN=東南アジア諸国連合のSOM=高官級会議と関連各会議の枠内で、8日、ARF=ASEAN地域フォーラムの高官級会議が行われ、ASEAN加盟10カ国や、日本、アメリカ、ロシア、中国、EU=欧州連合などの代表が参加しました。
会議の主な議題は、2015~2016年期における加盟諸国間の協力計画の実施状況や、今後の方向、国際問題、今年7月末にラオスで行われる第23回ARF外相会議の準備作業などです。
第23回ARF外相会議の準備作業に関して、参加者らはARF宣言を討議し、その中で、ベトナムが提唱したARF加盟諸国の海上での法律施行担当機関間の協力に関する声明案があります。ベトナムのこの提案は、加盟諸国間の信頼醸成や、海上での偶発衝突の防止などを目指すもので、加盟諸国の好評を受け、特に、EUとオーストラリアは支援を公約しました。
また、参加者らは朝鮮半島問題や、ベトナム東部海域での領海紛争、ウクライナ情勢、難民、テロ対策などについても意見交換をしました。領海紛争問題に関して、参加者らは、「この紛争を国際法や、1982年国連海洋法条約、DOC=海上行動宣言に従って平和的措置で解決し、COC=行動規範を早期に作成する必要がある」と再確認しました。