24日午前、ハノイで、第13期ベトナム国会第7回会議が閉幕しました。閉会式で、グエン・シン・フン国会議長は「今会議では、2013年と2014年初頭の経済社会発展状況について討議が行われ、その中で、政府や、各省庁、企業、国民の努力が高く評価された。そのほか、各分野と部門の未解決問題も指摘された」と明らかにしました。
フン議長は次のように語りました。
(テープ)
「今国会で、議員らは様々な積極的解決策を提案するとともに、政府、各省庁、各地方に対し、試練を乗り越え、経営者、国民、兵士の団結の力、国内外の投資を生かして、マクロ経済の安定維持、経済の再構築、社会福祉政策と貧困解消の効果的な実施、2014年の計画と2011~2015年期の経済社会発展5ヵ年計画の実施、社会秩序の維持を目指し、全力を挙げて取り組むよう要求しました。」
このように語ったフン議長は「今回の会議は地域と政界の情勢が複雑に推移している背景の中で開かれた。ベトナム東部海域を独占しようとする企みを持つ中国はベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ海洋981号を設置した。中国の行為はベトナムの領海を深刻に侵犯するだけでなく、海上での平和、安定、航海自由を脅かしている」と指摘しました。
フン議長は次のように語りました
(テープ)
「今国会はコミュニケを発表し、その中で、ベトナムの正義の立場を確認するとともに、中国側に対し、ベトナムの排他的経済水域から石油リグを直ちに撤去するよう求めます。また、国会は国の海と島の主権を保護するという議員と国民の決意を高く評価した上で、地域の平和、安定、ベトナム・中国の伝統的友好関係の維持に向けて、全国民、全軍に対し、団結して党と政府の主張を遵守して、国際法に沿って、領海の保護のために断固として闘争するよう呼びかけます。更に、国会はベトナムに対する世界各国の国会、組織、個人の大きな支援に誠に感謝します」
今会議では国会や人民評議会が任命した役職者に対する信任投票に関する決議が討議されたほか、11件の法案、16件の法改正案、2件の決議が採択されました。