8日、ベトナム外務省のレー・ハイ・ビン報道官は、中国側がベトナムはベトナム東部海域にある島々や、岩礁で、大規模な埋立工事を行ったと指摘していることに関する記者団の質問に答えました。
その中で、「1982年国連海洋法条約を始め、国際法に従って、ベトナムはチュオンサとホアンサの両群島に対する自国の主権を証明する法的・歴史的証拠を十分に持っている。中国がこの海域にある岩礁を改造し、埋立工事と建設工事を行なっていることはベトナムの領有権を深刻に侵犯し、ASEAN=東南アジア諸国連合を含め、国際社会に深い懸念をもたらしている。ベトナムは中国に対し、1982年国連海洋法条約を含め、国際法とDOC=海上行動宣言を尊重し、これらの活動を直ちに中止し、ベトナム東部海域の情勢をさらに複雑化させないよう要請した」と抗議しました。
また、国連駐在中国の代表団が国連駐在各国代表団に公文書を送り、その中で、ベトナム東部海域に対する中国の領有権を確認し、中国がこの海域で岩礁を改造し、埋立工事と建設工事を行なっていることは合法であると主張している件に関し、ビン報道官は「これは、法的基礎も歴史的基礎もなく、正しくないものである。国連駐在ベトナム代表団は国連駐在各国代表団に公文書を送り、中国のこの立場を否定した」と強調しました。