4日午後、東京で、第7回日本・メコンサミットに出席するために日本を訪問していたグエン・タン・ズン首相は日本の安部首相と会談しました。
席上、両首相は両国間の相互信頼の深化のために各レベルの相互訪問を維持することで一致しました。
経済関係に関して、双方は、重点的なプロジェクトの促進と農業協力に関する中長期ビジョンの作成に合意したほか、日本側は、ベトナムのインフラ整備事業を引き続き支援し、ODA=政府開発援助を継続すると確約しました。
会談後の記者会見で、ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「安倍首相が2015年度にベトナムに3000億円相当のODAを供与するようというベトナムの提案を支持していることに感謝いたします。特に、安倍首相は、日越友好病院と呼ばれるチョレイ病院2号建設プロジェクトへの支援も支持しています」
両首相はまた、国際場裏での協力・協調を強化していくことにも合意しました。さらに、海上での平和、安定、航行と航海の自由・安全保障の確保の重要性を強調した上で、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海問題を解決するために、当事者が1982年国連海洋法条約や、DOC=海上行動宣言を徹底的に遵守し、COC=行動規範を早期に作成する必要があると要請しました。
安倍首相は「私とズン首相は海上での複雑な情勢や、現状を変化させるための行動に深い懸念を示している。この海域での安定、秩序、航海の自由へ向けて、両国間の協力を強化していく」と強調しました。
会談後、両首相は、両国の複数の協力合意書の調印に立ち会いました。同日夜、ズン首相は第7回日本・メコンサミットに出席するための日本訪問を成功裏に終え、帰国しました。