22日付のマレーシアの有力紙「スター」は、アメリカのジョンズホプキンス大学の国際政治の専門家デービッド・アラセ(David Arase)教授に対するインタビューの内容を掲載し、その中で、「中国が一方的に海洋進出を強めている現在、マレーシア政府は地域内の緊張情勢の緩和のために重要な役割を果たす必要がある」と伝えました。
アラセ教授は「マレーシアが来年に輪番議長国を努めるASEAN諸国は中国と共に、領有権問題の平和解決に向け、拘束力ある「行動規範」の策定を促進する必要がある」と指摘しています。
また、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグを不法に設置し、挑発行為を繰り返し、緊張情勢を引き起こしていることに関し、アラセ教授は深刻な懸念を示しています。