ハイズオン省のチャン神社



北部ハイズオン省では多くの遺跡と伝統的祭りが保存されています。その中に、ニンザン県のチャン神社があります。この神社は水の神様を祀るという地元の人々の信仰とつながっています。


ハイズオン省のチャン神社 - ảnh 1
(写真:tinhtam.vn)

チャン神社はニンザン県ドンタム村チャンスエン集落に位置しています。この神社は昔、ニンザン県の高官として務めたトアンチャンという名前がある高官につながっています。

伝説によりますと、昔、チャン川には凄まじい蛇2匹が生息していました。 地元の人々はこの蛇のために苦しい生活を強いられていました。ある日、蛇たちはトアンチャン高官の美しい妻を捕まえました。トアンチャンは海洋や河川を管理するとされる竜の王様(ロンブオン)に裁判を起こしました。その裁判で、蛇たちが敗訴したので、他の所に引越さなければなりませんでした。それから、地元の人々は平穏な生活を送れるようになりました。そのトアンチャン高官の恩を偲ぶため、地元の人々はこの神社を建立しました。

チャン神社は最初、ニンザン町のすぐそばにあるチャン川の岸に建てられました。グェン王朝時代の19世紀ごろ、この神社が立派なものでしたが、川岸が少しずつ崩れたため、1935年、地元の人々は現在のニンザン町にある新しい神社を建立しました。そして、1960年代、チャン神社は前の神社からおよそ300メートル離れた所にあるニンザン町の北側に移されました。それ以来、チャン神社が幾度も改修され立派になりました。チャン神社遺跡管理委員会のグェン・タット・チョン( Nguyen Tat Trong) 副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「チャン神社は古い神社で、三関門、そして、拝殿、本殿、後宮などがあります。すべての建物は木造りで、グェン王朝時代の建築様式により美しく彫られました。この遺跡の左側にはゲストハウスと石の湖があります。建設されてから、3回にわたり移されましたが、貴重な像は昔のまま保存されています」

ハイズオン省のチャン神社 - ảnh 2

毎年旧暦の2月と10月に、チャン神社祭りが行われます。祭りがあると、国内外の多くの人々が参拝に行きます。先ほどのチャン神社遺跡管理委員会のグェン・タット・チョン( Nguyen Tat Trong) 副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「2つの年次行事の祭りの他、旧暦5月には「神様の5月パーティー」というイベントがあります。伝説によりますと、この日に、トアンチャン高官は人々にパーティーをやってごちそうをおごる日とされています。」

チャン神社の祭りの特別なのはこの祭りは北部ランソン省キークン神社の祭りと同様に行われるということです。ですから、キークン神社もトアンチャン高官を祀るものです。伝説によりますと、トアンチャン高官がキークン地区で亡くなったからです。ハイズオン省ニンザン県の文化情報室のグェン・タイン・バン室長は次のように語りました。

(テープ)

「ハイズオン省とランソン省は緊密な関係にあります。祭りを通じて、両省の住民は互いの文化を理解できます、祭りにはレスリングや闘鶏、綱引きなどの民間遊戯が行われます」


ハイズオン省のチャン神社 - ảnh 3

2009年、チャン神社が国家の文化歴史遺跡として認定されました。近年、ニンザン県の当局はこの神社に関する文化歴史遺産の維持保存に力を入れてきました。これはニンザン県を含め、ハイズオン省の伝統的文化を維持し、観光発展に寄与することでしょう。


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