(VOVWORLD) -北部山岳地帯にあるハザン省のハザン市周辺にあるテイ族の集落は、国内外の観光客にとって魅力的な目的地となっています。
テイ族の集落(写真:Bao Ha Giang) |
伝統的な高床式の家々は、棚田に囲まれ、山々に背を向けるように広がっています。これらの集落は、春のはじめに人気のある観光地となっています。
現場の音
文化観光村であるラムドン集落は、ハザン市からタンティー国境検問所に至る国道2号線沿いに位置しています。空高くから見下ろすと、ラムドン集落は稲や野菜の緑に囲まれた高床式の家々が並んでおり、穏やかな風景があります。2014年に、ラムドン集落はコミュニティ文化観光村の建設を始めました。
これにより、国道2号線から村の文化会館までのコンクリート道路は幅3メートル、長さ500メートルで、各世帯に通じる枝道や敷地も整備されています。特に、地元の住民は伝統的な高床式の家屋や習慣、民謡の保存に努めています。ラムドン集落の党委員会の書記であるマイ・タイン・ナム氏は、ラムドン集落の素朴で素晴らしい美しさ、そしてユニークな伝統文化が観光客を引き寄せていると明らかにし、次のように語りました。
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「伝統的な風習は常に守られています。宿泊するお客様が、民謡公演などを楽しむことができます。また、お客様が体験活動を希望する場合、地元の人々と一緒に食事をしたり、畑に行ったりすることが体験できます」
ラムドン集落にある200軒の世帯のうちの15軒がコミュニティ観光運営に登録しており、国内外からの観光客を定期的に迎えています。ラムドン集落のダム・コク・ホイ村長は次のように述べました。
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「現在、村では水車や臼、伝統的な高床式の家を建設しています。この集落に足を運ぶ外国人観光客は地元の住民と一緒に稲の刈り取りや田植え、耕作を体験するのが大好きです」
ラムドン集落を後にして、国道2号線に沿って進むと観光客はビースエン県フオンティエン村タインソン集落に着きます。ハザン市の観光ガイドであるチャン・クイン・チャンさんは次のように語りました。
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「タインソン文化観光村は、ハザン市から15キロメートルの距離にあり、ここには現在少数民族テイ族の世帯76軒が居住しています。この集落は清々しい環境と空気があるだけでなく、テイ族のユニークな伝統文化が保存されていることから、多くの観光客を魅了しています」
タインソン集落に到着すると、観光客は高床式の家々や広々とした田んぼ、青々としたトウモロコシ畑、家の前に広がる大きな池などを目にできます。村の間を歩く道では、農作業をしている人々や牛を飼っている人、草を刈っている人などを見かけることができ、山間部の穏やかな風景を楽しむことができます。タインソン集落のグエンバンリエン村長は次のように語りました。
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「ここを訪れる外国人観光客は新鮮な空気を体感できます。彼らは地元の風俗習慣を理解するため、地元の人々と食事をします」
タンソン集落にある一つの家族(写真:Bao Ha Giang) |
タンソン集落を訪れる観光客は美しい風景を楽しむだけでなく、テイ族の伝統的な料理も味わうことができます。その中でも最も印象的なのは、「ボン」という魚を食材にした料理です。ボンという魚は、地元の人々がバクメー県のガム川から持ち帰り、自分の家にある池で育てて、家族や観光客のために提供しています。レストランのオーナーであるホアン・バン・ダイ氏は「ボンという魚は完全に自然の環境で育てられ、1.5~2キロの重さの魚を育てるには3~4年かかる」と明らかにし、次のように語りました。
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「「ボン」という魚は主に水草やキャッサバの葉、バナナの葉などを食べて育ちます。そのため、魚の肉はとても美味しく、調理しても崩れません。ボンの焼き魚は香ばしいのが特徴です。この魚は他の魚と違い、十年以上も生きています。お客様からの注文を受けてから直接、池に獲りに行きます。こちらで提供する料理はすべて新鮮です。3キロのボン魚で、6種類の料理が作れます」
ハザン省のコミュニティ文化観光村に足を運ぶ観光客は自然の美しい景色を眺めることに加えて、テイ族のユニークな食文化を味わったり、村の芸人や歌舞チームによる民謡や舞踊の演技も楽しめたりすることができます。そのため、ハザン省のテイ族の集落を探検する旅は、さらに魅力的なものとなっています。