世界最大旅行口コミサイト トリップアドバイザーが最近発表したランキングによりますと、ベトナム戦争証跡博物館がアジアの観光客の選んだベトナムの最も魅力的な3大博物館の一つとなっています。
ベトナム戦争証跡博物館はホーチミン市第6区ボー・バン・タン( Vo Van Tan)通りにあります。1975年以前、この建物はアメリカ軍とサイゴンかいらい政権の電子技術施設でしたが、1975年後、「アメリカ軍とサイゴンかいらい政権の犯罪を展示する施設」として利用されました。1995年7月4日、この施設はベトナム戦争証跡博物館と改名されました。世界における平和の為の博物館、及び、国際博物館会議の一員であるベトナム戦争証跡博物館はベトナムで発生した戦争とその後遺症に関する資料、映像、品々を展示しています。また、この博物館は民族独立を勝ち取る為のベトナム人民の英雄を示す証拠を紹介しています。ベトナム戦争証跡博物館のフィン・ゴック・バン( Huynh Ngoc Van)館長は「現在、この博物館は戦争にかかわる2万点の資料と品々を保管している」と明らかにし、次のように語りました。
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「1975年に、これは一階建ての粗末な家でしたが、2002年、政府とホーチミン市当局の投資により、今日のように立派な建物になりました。2012年、この博物館の来館者は延べ70万人にのぼりました。つまり、1日平均2千人がこの博物館を訪れたのです。」
この博物館の敷地内にある戦争にかかわる思い出や記憶、損失、犠牲を紹介する展示室は来館者の心を動かしています。戦争証跡博物館の案内人であるグェット・スオン(Nguyet Suong)さんは次のように語りました。
(テープ)
「この展示室の展示コレクションはイギリス人とドイツ人の設計者により実施されました。これらの展示物を通じて、来館者は「アメリカ軍が近代兵器を使ってベトナム侵略戦争を行いましたが、稚拙な武器しか持たないベトナム人民軍が結局、勝利を収めたことをよく理解できるようになりました」
この博物館の敷地内には、コンダオ刑務所の 『トラの檻』
と呼ばれる有名なる牢獄を再現した部屋もあります。この部屋の幅は1.6メートル、長さ2メートル、高さは1.8メートルだけですが、10人の政治囚を収容しました。特に、この博物館にはフランス植民地時代に製造され、サイゴンかいらい政権がベトナム共産主義者の死刑執行のため使われたギロチンが展示されています。この展示室を見学すると、革命戦士の頑強不屈な精神を十分に理解できます。さきほどの戦争証跡博物館の案内人であるグェット・スオン(Nguyet Suong)さんは次のように語りました。
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「『トラの檻』 と呼ばれる刑務所は戦争証跡博物館が再現した120の部屋の一つです。これはトラを飼育するところではなく、戦争中、アメリカ軍とサイゴンかいらい政権がベトナムの愛国主義者を収容する所でした」
戦争証跡博物館は常に「ホーチミン市の100の面白さ」という見学プログラムのトップ10に選ばれています。また、この博物館は世界における平和の為の博物館の中に入っているベトナム唯一の博物館です。ベトナム戦争証跡博物館を見学していた日本人の観光客高村さんは次のように語りました。
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「ベトナム戦争証跡博物館を見学してから、私は戦争はベトナム人民にひどい後遺症をもたらし、その中で、枯葉剤被害者がたくさんいるということが分かるようになりました。この博物館に展示されている品々を見て、すべての来館者の心が動かしています」
戦争が終結し、ベトナム人民は国の建設発展事業に力を入れていますが、ベトナム戦争証跡博物館を見学すると、平和な生活の意義を深く理解することができるでしょう。