現在、ホーチミン主席の故郷はキムリエン遺跡として公開されています。キムリエン遺跡はキムリエン村とホアンチュ村の二つの村にまたがり、ホーチミン主席の両親の実家の跡があるほか、敷地内にはホーチミン主席の母親のお墓も置かれています。

キムリエン遺跡

ホーチミン主席の父親の実家はキムリエン村の中にあり、歴史遺跡となっています。ホーチミン主席は幼いころをここで過ごしました。ここには家屋や庭などのほか、ベッド、食糧を収納する容器、タンス、食器などが保存されています。キムリエン国家特別歴史遺跡のガイド人グエン・キム・タインさんは次のように語りました。

（テープ）

「ホーチミン主席が最初に故郷へ戻った時、この遺跡には、古くなって倒壊した二軒の家屋の内、元通り再建された家屋が一軒あるだけで、もう一つの家屋は、1959年の2度目の帰郷までに再建されました。故郷に戻ったホーチミン主席は、発展した故郷の変貌を実感するとともに、地元の人々の北部の建設と南部完全解放国家統一を目指す闘争を支援する取り組みに励みました」

ホーチミン主席の父親の実家

ホーチミン主席の母親の実家はホアンチュ村にあり、ここには当時のベッド、ハンモック、布織り機、テーブルなどが残されています。先ほどのキムリエン国家特別歴史遺跡のガイド人グエン・キム・タインさんはさらに次のように語りました。

（テープ）

「ホーチミン主席はホアンチュ村にある母親の実家で生まれました。革命活動に参加するため、故郷を離れて、50年後に故郷へ戻った時、生家の品々が昔のまま保存されているのを見て、ホーチミン主席は大変感激しました」

ホアンチュ村にあるホーチミン主席の母親の実家

キムリエン国家特別歴史遺跡に足を運ぶ観光客はホーチミン主席の祖母と母のお墓にお参りすることもできます。これらのお墓はドンチャイン山に安置されています。ハノイからの観光客フエン・チャンさんは次のように語りました。

（テープ）

「キムリエン遺跡を訪れ、感無量です。ホーチミン主席の幼い頃の生活がこれほど簡素だったとは思いませんでした。この訪問を通じて、ホーチミン主席の人生、革命事業を理解できるようになりました。」

5月19日のホーチミン主席誕生日や国の行事はもちろん、毎日、国内外の多くの人々がキムリエン遺跡を訪れます。この遺跡は革命伝統を教育する場所であるだけでなく、観光スポットとしても知られています。