リーソン島の観光発展

リーソン島の観光発展 - ảnh 1

中部リーソン( Ly Son) 島は1992年にクアンガイ省ビンソン( Binh Son) 県から分離して、クアンガイ( Quang Ngai) 省の一県となってきました。本土に近いリーソン島は昔ながらの文化を持つ他、多くの歴史遺跡があり、観光発展の潜在力が豊富です。

リーソン島は昔から形成された火山口の傷跡にあり、総面積は10平方キロメートルで、総人口は2万人です。最近実施した考古学発掘の結果によりますと、今から少なくとも2500年・3000年前にこの島に人が住んでいたことが分かりました。リーソン島にはアンハイ( An Hai) 集会所とハン( Hang) 寺という2つの国家レベルの遺跡があります。他に、サーフイン( Sa Huynh) 文化とチャム文化の遺跡も残されています。この島には24ヵ所の寺院があり、その中に、ホアンサー( Hoang Sa) へ派遣された兵士部隊を奉るアムリン( Am Linh)寺があります。リーソン島の住民であるボ・ヒェン・ダット( Vo Hien Dat)さんは次のように語りました。

(テープ)

「アムリン寺はいつからあるかよく分からないですが、大昔から建立されました。フランス植民地の時代に、この寺が爆撃により破壊されましたが、2008年に、政府の資金により建て直されました。」

昔から、リーソン島の漁民はホアンサー群島で漁をしていました。17世紀から、リーソン島の島民は当時のグェン(院)王朝の命令に応じて、ホアンサー群島に赴き、地図を作成したり、海産物を水揚げしたり、社や碑などを建て、ホアンサー群島に対する領有権を主張しています。そのため、リーソン島にはホアンサー群島にかかわる多くの遺跡が残されています。現在、リーソン島でホアン・サー群島とチュオン・サー群島へ派遣された兵士の像を建設するプロジェクトが実施されています。また、リーソン島にはボートレース祭り、アンハイ村集会所の祭りなどがあります。

リーソン島の観光発展 - ảnh 2

リーソン島は昔ならの文化を裏付ける遺跡を持っているほか、数多くの景勝地に恵まれています。リーソン島を囲む海は透明度が高く、豊富な海産物とさんご礁が生息しています。また、島には多くの見事な洞窟があります。リーソン県人民委員会のチャン・ゴック・グェン( Tran Ngoc Nguyen)委員長によりますと、リーソン県の行政府はこの島の観光発展計画を立てましたが、外国人観光客がこの島に訪れるため、ホテルやレストラン、交通網など観光インフラへの投資を呼びかける必要があると明かにし、次のように語りました。

(テープ)

「リーソン県はいくつかの会社に対し、さんご礁のエコツアー観光地への投資をよびかけました。また、私たちは地元の文化観光部門に対し、観光発展計画を立案するよう指導しました。これはリーソン島の観光インフラを整備するための第一歩です。現在、リーソン島の最も大きな問題は電力の不足です」

近年、本土とリーソン島との交通が便利になったため、この島における観光活動が徐々に活発になっています。

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