中部トア・ティン・フェ省の武術演技を鑑賞するツアー
中部トア・ティン・フェ省はこれまでベトナム封建時代の最後の王朝であるグェン王朝の宮廷遺跡や詩的な風景に恵まれた土地として知られていますが、武術が発展している地方としても有名です。
トア・ティン・フェ省に足を運ぶ観光客はグェン王朝の宮廷遺跡、フェを流れるフォン川で船に乗って、川沿いの景色を眺めるほか、若い武術生の演技を鑑賞することができます。
現場の音
観光客を対象に演技を行っている武術生はいずれも若者です。彼らが今日のように武術が上達したのはバンアン派の担当者であるチョン・クアン・キム氏の指導によるものです。キム氏は外国人観光客にフェ市の文化の特徴の一つとして紹介するため、武術演技を行いました。
(テープ)
「武術の練習を始めてから12年になります。自分が練習する時、多くの人々が鑑賞したので、フェ市に戻り、孤児などを対象に武術を教え、武術演技を行いました。多くの外国人はベトナムの伝統的武術を気に入り、帰国してから、武道館を開く人もいました。これはフェ市の観光ピーアールに寄与すると思います。」
キム氏はこのように語りました。
ベトナム旅行会社のフェ市支店のスタッフであるズオン・ティ・コン・リーさんによりますと、外国人観光客はこれらの武術公演に深い印象を持っています。バンアン派の武術はかつてグェン王朝時代の宮廷以内でしか演技されなかったため、広く普及されることがありませんでした。そのため、フェ市を訪れる観光客はいずれも武術演技の鑑賞を望んでいます。リーさんの話です。
(テープ)
「現在、トアティンフェ省を含め、全国の各旅行会社の観光客はこの武術演技を鑑賞します。現在、この武術を鑑賞するため、各旅行会社は予約のほか、チケット販売もしています。これらを通じて、観光客はフェ市の伝統的武術を鑑賞できます。これにより、観光客はグェン王朝のイメージを詳しく理解することができます」
リーさんはこのように語りました。
バンアン派の武術の演技を楽しむことにより、外国人観光客はベトナムの武術をさらに理解できるようになりそうです。外国人観光客の話です。
(テープ)
「各国の文化はそれぞれ違います。それがベトナムを訪れた理由です。ベトナムで武術演技を見る前に、武術は中国と日本しか発展していない、ベトナムでは武術がそんなに発展していないと思っていました。頭を石に打ち付けても血が出ないなどの光景を見て、怖いと思いましたが、心から感服しています」
30分から45分までの武術演技を見るための一人当たりのチケットは2米ドルです。これにより、観光客は見事な武術演技を鑑賞できます。しかし、さらに重要なことはフェ市の武術伝統を深く理解することができるということです。