ベトナムは2017年のAPEC=アジア太平洋経済協力会議の主催国の役割を果たしています。中部カインホア省ニャチャン市は2月18日から3月3日にかけてAPECのSOM1=第1回高級実務者会合と関連会議を開催する場所として選ばれました。これは、ニャチャン市がAPEC会議の参加者と国内外の観光客に現地の自然風景や文化、人々の美しさを紹介する良いチャンスとなっています。
カインホア省の中心地であり、沿海観光都市でもあるニャチャン市は美しいビーチや、魅力的な自然風景で幅広く知られています。カインホア省人民委員会のグェン・ズイ・バック副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ニャチャン市がAPECの関連会議を開催することは、カインホア省の自然風景や、人々、潜在力、メリットをPRするチャンスとなっています。この機に、カインホア省人民委員会は、APEC事務局にAPEC加盟諸国の代表と個別接触を助けるよう求めました。」
ニャチャンビーチ=
Minh Ngọc
APEC関連会議の開催期間中に、カインホア省は現地と中南部各省の文化や国土の美しさを紹介する様々な活動を行いました。例えば、「カインホア省と中南部各省の美しさ」をテーマにした写真展が、SOM1の開催場所である5つのホテルで開催されました。その他、高級実務者の歓迎レセプションにおいて、カインホア省のハイダン歌舞団は伝統的楽器やベトナムの民謡、テイグェン地方の各民族及び中部沿海地域のチャム族の伝統的踊りなどを披露しました。この期間に、APEC加盟諸国の代表らは、世界で最も綺麗な湾の一つとして知られているニャチャン湾を始めとする、カインホア省にある美術手工芸品生産村などを見学しました。ところで、ニャチャン市は香木の中でも高級とされる沈香が有名な地方としても知られています。そこで、カインホア省人民委員会は、沈香の香りを持つ白檀の扇子をAPECの次官級代表向けのプレゼントとして定めました。カインホア省沈香会社のグェン・バン・トウオン社長は次のように語っています。
(テープ)
「わが社の職人らは手先が器用なので、沈香で出来た白檀の扇子を作るようになりました。扇子はベトナム人にとって馴染んでいるものではなく、APEC加盟諸国の代表に対する私たちベトナム人の心のこもった芸術的作品となっています。」
ニャチャン市の一角
APEC関連会議の開催期間中に行われた文化芸術活動は、多くの観光客を誘致しました。ニャチャン市のガイドトウ・フォンさんは次のように語っています。
(テープ)
「これは国内外の観光客を誘致する良いチャンスです。ニャチャン市の美しい自然風景や魅力的なマリンツアーなどは世界各国の観光客を魅了しています。観光客は観光ツアーに参加する傍ら、文化の独自性を体験することもできるからです。」
APEC関連会議の開催を機に、経済協力や投資振興などのPR活動を行ったことはAPECの代表と国内外の観光客に素晴らしい印象をもたらすことでしょう。