バンドン島の水産物養殖
北部クアンニン(QuangNinh)省バンドン(VanDon)島には大小600ものの奇岩や島々が点在しており、国内で大きな島の一つとなっています。自然条件や気候に恵まれたバンドン島では水産物の養殖が発展しています。特に、この数年間、バンドン島の特産物であるカキ、ミルクイが北部市場の大多数のシェアを占めるようになりました。
バンドン島は湾岸内に位置しており、風と波が少なくて、海水の塩分濃度も低くいため、現地の住民は花ガニ、魚、タニシ、エビ、カキ、ミルクイなどを養殖する事にしました。
ティンさん
ミルクイ養殖業者の一人であるファム・バン・ティンさんは「ミルクイの養殖は高い収入を取れますが、ミルクイの世話をするのは大変だ」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この辺では毎年6月から9月までは台風シーズンです。その間に、ミルクイの養殖は台風の影響を受けます。その他、ミルクイが疫病に罹っているか否かは毎日検査しなければなりません。」
2011年以前、ミルクイ養殖は拡大され、養殖面積は数千ヘクタールに及んでいます。当時、ミルクイの養殖はバンドン島における飢餓一掃・貧困解消に大きく寄与していました。しかし、2011年末に、ミルクイの疫病が流行り、水産物養殖業者に多大な損害を与えました。ミルクイ養殖業者にとって最も困難なのはミルクイの疫病の原因が分からないことと、高質のミルクイ養殖技術を入手できないということです。
ミルクイ養殖業社の一人であるゴ・クアン・フンさんは次のように語りました。
(テープ)
「バンドン島の住民らは皆ミルクイ養殖をやっていますので、互いに経験を交換し合っています。疫病が発生しなければ問題は無いですが、疫病が発生すると、損失は大きいですよ」
現在、バンドン島では、ミルクイ養殖面積は数十ヘクタールでしかありません。この職業は大変だと思われましたが、収入がよいですので、バンドン島の海産物養殖業者はこの仕事を続いているのです。
先ほどのミルクイ養殖業者の一人であるファム・バン・ティンさんは次のように語りました。
(テープ)
「遠洋漁業と比べて、沿海で海産物を養殖することの方が楽ですよ。勿論、リスクもありますが。ミルクイの成長は1年半かかりますがこの仕事だけに従事しています。」
バンドン島の住民は水産物養殖業で安定化を図っています。