(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ザライ省チュセ県ホボン村に住む人々は、大規模なサトウキビの栽培を行ったことで、安定した収入源を作り、一歩ずつ富を築いています。
サトウキビの収穫 |
サトウキビの栽培に先駆けた人であるディン・バン・タさんは、現在、40ヘクタールに上るサトウキビ畑を所有しています。タさんによりますと、2007年に、彼の家族は、ゴムと胡椒の栽培を行いましたが、これらの植物は年を通して乾季となる天候に合わないので、まったく成長しませんでした。そこで、サトウキビの栽培をすることにしました。その結果、この5年間、サトウキビの栽培のお陰で、タさん一家の収入は、年平均数10億ドン、約504万円に上っているそうです。
タさんは次のように語りました。
(テープ)
「現在、我が家は、40ヘクタールの土地にサトウキビを栽培しています。既に、12ヘクタールのサトウキビ畑が収穫できました。費用を差し引いた残額1ヘクタールに当たり平均4千万ドンないし4千500万ドンに上っています。サトウキビを栽培してからもう10年間余り経ちましたよ。サトウキビの販売価格は常に安定しています。これまでに、サトウキビのお陰で、立派な家を建設できましたよ。」
一方、ナイ・バンさんの一家は、サトウキビのお陰で、安定した生活を送れるようになっています。バンさんは次のように話しました。
(テープ)
「前は、トウモロコシやキャッサバを栽培していました。しかし、これらの植物は、経済的価値が低かった為、サトウキビを栽培することにしました。サトウキビは、現地での貧困解消に貢献する植物となっています。現地の住民たちは、以前とても貧しかったが、サトウキビを栽培してから、生活が徐々に楽になったからです。」
タンコン農業生産会社のチャン・タン・ハイ社長によりますと、この数年間、同社は、サトウキビ栽培を発展させる為に、ホボン村の村人に種子を提供したり、栽培技術、手入れ方法を教える他、サトウキビを買い付けます。
現在、ホボン村にはおよそ900ヘクタールのサトウキビ畑があります。ホボン村人民委員会のブイ・バン・クオン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「サトウキビは、貧困解消に貢献する存在です。サトウキビ栽培に従事している少数民族ジャライ族の人々は、高い収入を得ていますよ。そのお陰で、彼らの生活は、以前より楽になってきました。サトウキビの栽培を発展させる為に、現地の党委員会と行政当局は、サトウキビの栽培業者への技術的支援を行う方針です。2022年末までに、村全体ではサトウキビの栽培面積はおよそ1000ヘクタールに上ると予測されています。」
ホボン村はザライ省における地や気候などの条件が悪く、作物の育成に不向きな土地にされている地方です。こうした不毛な土地に村人たちは、サトウキビの栽培に成功し、生活の改善を遂げています。