先頃、「タンロン・ハノイ」という歴史本が「2013年の面白い本」というコンクールで金賞を、「美しい本」というコンクールで銀賞を受賞しまし た。２集から構成されるこの本は「人民教師」という称号を与えられた歴史家のファンフィレ氏によって執筆されたものです。

この本はベトナム首都ハノイ歴史の道のりを描いたものであるだけでなく、この２０年間にわたり収集されたハノイに関する最新の考古学研究テーマを集めるものでもあります。中でも、ハノイ市 内にあるタンロン城跡の３万平方メートルの敷地で発見された多数の貴重な資料があります。

ファンフィレ氏は次のように語りました

（テープ）

「タンロン、ハノイ」という本は首都ハノイの歴史研究活動が進んでいる中、執筆されたので、この町に関する数多くの貴重な資料を集めるものと評されています」

この本はタンロン・ハノイの歴史についての新しい考え方を提示しています。本を読むとき、読者は政治体制に関するハノイの歴史を理解するだけでな く、各時代にわたるこの町の市民活動並びに職人、商人、庶民の役割を把握できるようになります。引き続き、先ほどの歴史家ファンフィレ氏の話をお聞きいた だきましょう。

（テープ）

「この本は一つの行政地区あるいは一つの地方の歴史を描くだけでなく、政治、文化、経済センターの歴史的道のりについての物語でもあります。ですか ら、この本はタンロンという昔の町を語る全面的な歴史物語と言われています。この本を通じて、読者はベトナム市民の独自の文化の美しさを深く理解すること ができます」

この歴史本はタンロンという地が様々な色彩溢れる絵のように浮かびタンロン、ハノイの歴史資料収蔵庫とも言われています。この本を読むと、読者は各時代にわたる建築、政治、文化、経済、教育、日常生活などの各分野での浮き沈みを理解することでしょう。ファンフィレ氏は次のように語りました

（テープ）

「この本を読むと、１１世紀の李王朝時代と１３世紀の陳王朝時代の建築様式を理解できるようになります。当時、木製建築は非常に発展しました。そのほか、レンガ造りの建物も多いです。」

２０１１年にハノイ出版社から出版された「タンロン、ハノイ」という歴史本は国内で大きな反響を呼んでおり、次の多くの世代にとって、永遠に貴重な歴史資料となることでしょう。