ベトナム人の従来の観念として、旧正月テトの日々は良いのことをするということです。誰もが新年の数日が順調に流れることを期待しています。そこで、皆はテトの間にやってはいけないことを守っています。
昔から、ベトナムテトの期間中のタブーがあります。ティック・ニャット・トゥ和上は次のように明らかにしました。
「タブーは民間の中で一般的な習慣です。各世代にわたって、人々はそれらの言い伝えを継続し、普及させてきました。というのは、そうしないと、自分の生活や、生命、寿命、健康面で悪い影響を受ける恐れがあると信じされているからです。そこで、この風習は現在でも守られているのです。」
テトの間に気をつけたいことは民間の文化として守られています。例えば、テトの間に「掃除をしてはいけない」ということです。新年の三ケ日に、掃除をすると、おカネや幸運が逃げてしまうと言われます。そのため、幾ら忙しくても、大晦日の夜までに、皆は住宅や祭壇を綺麗にしなければならないのです。さらに、南部の人々は、テトの間は、全ての箒を隠します。なぜなら、箒を無くすると、その年に泥棒が家に侵入して、財産を盗み取ってしまうと信じられているからです。一方、現在でも北部の多くの家庭は、元旦に最初に訪れる人を選ぶ習慣があります。ハノイ市ハイバチュン区に住むブイ・ティ・ヌオンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「亡くなったばかりの親戚がいる人や、その年の干支に相応しくない人が、元旦の最初のお客として訪問してはいけません。又、テトの間に、マッチや火をあげてはいけません。そうしないと、幸運や財産を他人に挙げる意味にとられます。そして、テト中に、外から猫が家に入ってくる事はあまり良くないと言われています。逆に、よそから犬が家に入る事はラッキーなことです。」
テトは楽しい日々であり、一年の良きスタートとなります。そこで、人々はタブーに気をつけます。南部ドンナイ(DongNai)省に住むファム・バン・フンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「南部の人々の習慣では、元旦の最初のお客がその年の干支に相応しいか相応しくないかは重視していません。でも、前年に、経営が順調にでなかったり、不幸に遭ったりした人は元旦の最初の客として他人の家へ行かない方がいいと思います。」
新年の数日に、借金や財産を借りる事も避けられます。そして、ベトナム人は年初の吉日を選んで家を出る習慣もあります。旧暦の5日、14日、23日に家を出て、遊ぶのはタブーです。
テトの間に気をつけたいタブーは今日でも守られている事は、ベトナム人の独特な文化と言えるでしょう。