ハノイ郊外のタンホイ村の民謡

首都ハノイ郊外にあるタンホイ村は600年前に、「チェオタウ」(CHEOTAU)といわれる民謡の発祥地です。毎年、この村では15世紀の英雄バンジタイン将軍を祭る祭りの一環として、民謡「チェオタウオ」を歌う祭りも行われます。
ハノイ郊外のタンホイ村の民謡 - ảnh 1

ハノイ民間文化研究協会のダオハーさんは次のように語っています。(テープ)

「民謡チェオタウはいつ生まれたか分かりません。この民謡がチュン 姉妹(ベトナム語でハイバチュン)1世紀に当時後漢の支配下にあったベトナムで蜂起を行った時期に生まれたと思われますがこの民謡が15世紀の英雄であるバンジタイン将軍の功績を讃えるために歌われたとも言われています。しかし、この民謡は6百年前にハノイ郊外の祭りでよく歌われ続けています。」

ダオハーさんはこのように語りました。

民謡チェオタウを歌う祭りは旧暦1月15日から21日まで行われます。
ハノイ郊外のタンホイ村の民謡 - ảnh 2

祭りの期間中、タンホイ村の人々は7日間連続で昼夜かけて、民謡を歌います。大きな木製の象を乗せて数十人の女性がオール付き船に乗り、民謡を歌います。両側には神輿の行列も並びます。その船は神社に進んだ後、神様にその大きな木製の象を捧げる儀式が行われます。夜になると、村人は男女の愛を讃える民謡を歌います。1683年に行われたこの民謡チェタウを歌う祭りは200人あまりも参加した大規模なものとなりました。1992年から76年間この祭り中断してしまいました。

ハノイ郊外のタンホイ村の民謡 - ảnh 3

1998年に復活してから、毎年行われるようになりました。タンホイ村の代表である民謡クラブの代表であるゴティチュさんは次のように語っています(テープ)

「我々は古い民謡チェタウを保存するため、それぞれの老人の家を訪れて、彼らの歌うメロディーを録音しました。祭りで歌われる民謡はまだ足りません。これから研究者らはこの民謡の研究を続けます」

ゴティチュさんはこのように語りました。

1998年に設立されたタンホイ村の民謡クラブの会員の数はこれまでに50人にのぼっていて、その中で20歳から30歳までの会員が一番多くなっています。地方行政府の支援を得ているこのクラブの全会員は毎晩、この民謡を熱心に練習しています。

「民謡のメロディー」(テープ)

特に、このクラブで力を入れているのが故郷の伝統民謡を子供に教えることです、「糸と針」、「美しい歯」というのはとてもよく知られている民謡です。こうした成果により、民謡は長く受け継がれてゆくことでしょう。

ご感想

他の情報