ベトナムの医学部門の世界的水準の成果

ベトナムの医学部門の世界的水準の成果 - ảnh 1

 

 この数年、ベトナムの医学は、診療治療の質向上、医師の能力向上、特に、先進的科学技術の適用など多大な進歩を遂げてきました。中でも、医師らの熱意と創意工夫、困難を乗り越えた努力があります。

2015年に、ベトナムの医療部門は、北部のハノイ市内のベトドク病院で治療中の臓器の提供を待たれている患者に心臓と肝臓を移植する為に、南部のホーチミン市の脳死患者から臓器を摘出し、飛行機による無事に搬送しました。この数年間、ベトナムにおける臓器移植は実現したものの、ベトドク病院の医師らが、臓器等運搬車、警察用自動車又は警察用航空機などに同乗せず、約1730キロメートル離れたホーチミン市から、臓器を無事に搬送したのは今回が初めてということです。それだけでなく、臓器を搬送したこれらの医師らは、翌日の朝まで、心臓と肝臓の移植に参加しました。ベトドク病院副院長のチン・ホン・ソン教授は臓器の搬送過程について、次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちは、溶液専用のナイロン袋に臓器を入れます。そして、収納用クーラーボックスの中に臓器が損傷しないように、ナイロン袋に入れました。その時、臓器の保管ボックスが大きすぎて、客室キャビンの荷物棚に納まらず、パイロットの許可を得て、操縦席の近くに置きました。飛行中、私たちは時々、臓器保管の専用溶液を投与を行いました。」

一方、ベトナムの産科部門は昨年にも多くの成果を収めました。2015年1月から親族間の利他的代理出産が合法化された後、ホーチミン市のトゥズー病院、及びハノイ市の中央産科病院は、人工授精による代理出産をしてもらうケースの成功を公表しました。人工授精技術は、ベトナムの医師の手腕を示すだけでなく、人文的な意義をもっています。

他方、ハノイ市内のバクマイ総合病院では、腎不全の妊婦が人工透析の治療を受けながら、胎児を体内で成長させ、そして、出産に成功させた初めての例があります。また、中央産科病院は500グラムと600グラムの未熟児双生児の命を初めて救いました。同病院・初生児擁護治療センターのグェン・ゴック・ロイセンター長は次のように語りました。

(テープ)

「未熟児の擁護では、最も重要なのは、無菌操作、次は栄養、設備、薬が消毒されるということです。未熟児が20秒息を止めると、命が危いので、看護師などがいつもその子の傍にいました。毎年、私たちは、約2万5千人の重病新生児を扱っています。そのうちの19%は早産・低出生体重児、及び複雑な病気に罹っている新生児です。」

一方、整形外科分野では、昨年、ベトドク病院は、脊椎症、転移性脊椎腫瘍の患者へのチタン製の人工椎体の代替を初めて行いました。これは、椎体破裂骨折の防止に向けた世界的にも最近の成果であるともなっています。

  その他、国立108軍病院とバクマイ総合病院は、粒子線による癌治療を成功させました。

今後も、ベトナムの医師は、患者の診療治療に努力しながら、内視鏡手術支援ロボットの導入など先進技術の適用を予定しています。

ご感想

他の情報