ホー王朝時代の城跡(胡朝城)
2011年に世界文化遺産として認定されたホー王朝時代の城跡(胡朝城)は国内外の観光客にとって魅力的な観光地となっています。
北部タインホア(Thanh Hoa)省から北西へ約50キロの所にあるこの城跡は、忽然と立っている大きな石造りの城壁であり、1397年にビンロク県のマー(Ma)川とブオイ(Buoi)川の中央あたりにある美しい風景のなかに建設されました。
数十トンに及ぶ大きな石片は10メートルの高さに押し上げ、ドームの形に手で組み合わせたことは国内外の科学者を驚かせています。
ホー王朝時代の城跡に関するシンポジウムでは、城跡の有りのままの形を維持しなければならないとの意見が相次ぎました。
ベトナム文化遺産協会執行委員会のホー・クアン・ソン委員は「タインホア省は、城跡で収集された古物を展示する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「タインホア省は世界文化遺産を所有することを誇りに思っています。そこで、同省の人民委員会、各部門、及び投資家らは城跡の保存と宣伝計画を立てています。」
ソンさんはこのように語りました。
一方、タン・ホア省文化スポーツ観光局のゾアン・バン・フー副局長によりますと、同局は城跡の総合企画を作ると同時に、城跡と地元での文化、観光活動を結ぶ様々なサービスを設けます。
他方、ビン・ロク県人民員会のファム・バン・チャイ元委員長は「ホー王朝時代の城跡の世界的な価値を維持すると同時に、観光ピーアールを強化し、現地住民の生活改善に繫がる適切な行動をする必要がある」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「ホー王朝の城跡が世界文化遺産として認定されて以来、現地の住民は誇りに思い喜んでいます。そこで、個々人は城跡の保護と修復に意識しています。多くの人は城跡周辺の道や保護フェンスを作るための敷地を自発的にあげました。」
ホー王朝の城跡保存センターのド・クアン・チョン センター長は「城跡が2011年に世界文化遺産として認定された後、城跡を訪れる観光客は3倍増となった。これは、城跡の独特な文化的価値のピーアール作業も重視された結果だ。近日中に、ホー王朝の城跡に関する歴史、文化、建築、考古、保存などの分野についても研究が行われる」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「長期的なことを言えば、私たちは遺産の価値と観光を結びつけ、城跡の宣伝啓蒙活動を積極的に行なうことになります。同センター及びタインホア省文化スポーツ観光局は同省の観光発展プロジェクトに沿って計画を展開しています。さらに、城跡の地下にはまだ多くの現物が残っていますので、城跡の価値を集中的に保存することになります。」
チョン センター長はこのように語りました。
行政府と住民の努力、及びユネスコの支援を受け、ホー王朝の城跡は昔のままの姿を保存するだけでなく、国内外の観光客にとってさらなる魅力的な観光地となっていくことでしょう。