ティックさんの話によりますと、現在、彼女の家族は7年前に栽培してきたシナモン畑、約2ヘクタールを所有していますので、シナモンの枝や葉を切って買ったお金が日常生活の需要に十分に応えられているということです。また、5年間後にシナモンが成長したら、シナモンの販売による収入は高くなります。

ティックさんの話です。

(テープ)

「我が家がシナモンを栽培してから、日常生活費や子供の学費などは心配なくなりました。この地方の土壌は、シナモンの栽培だけに適していますよ。」

スアンホア村にある31の村落に住む大多数の家庭は、シナモンを栽培しています。シナモンは樹皮だけでなく、木、茎、葉さえも売れますので、栽培業者は高い収入を得ています。

現地にあるシナモン精油所は、 シナモン栽培業者にシナモンの茎、葉を全て注文しています。毎年、この精油所は、25～27トンのシナモンオイルを生産しています。精油所の代表の話です。

(テープ)

「わが社は2014年に稼働を始めました。当初、バオイエン県から提供された材料は少なく、生産のニーズに十分に応えられませんでした。でも、現在までは、その材料はかなり多くなっています。最近、シナモンオイルの売行きは好調ですよ。」

10年～15年間をかけて栽培されたシナモンは、1ヘクタール当たり平均6億ドンないし8億ドン(約300万円～400万円程)の売り高です。その他、シナモンの栽培も大変なことではなく、4年以上のシナモンは枝や葉も売れます。バオイエン県人民委員会の委員長によりますと、現在、同県には約1万5000ヘクタールに及ぶシナモン畑がありますが、2020年までにシナモンの栽培面積は2万ヘクタールを超える計画です。バオイエン県の行政当局は、幾つかの投資家に、シナモンの栽培拡大やシナモン製品の加工などを呼び掛けています。

委員長の話です。

(テープ)

「私たちは、森林管理班や農業奨励室にシナモン栽培業者への先進的技術の導入を案内するよう働きかけています。その他、土地を持っていますが、シナモンを栽培しない家庭に対しても、シナモンの栽培を奨励しました。バオイエン県をラオカイ省におけるシナモン重点地区にする計画です。」

バオイエン県におけるシナモンの栽培は現地の貧困解消事業に寄与しています。