南部の伝統的民謡ドン・カ・タイ・トウの楽団
先ごろ、ベトナム文化スポーツ観光省は南部の伝統的民謡ドン・カ・タイ・トウ(DonCaTaiTu)を人類の無形文化遺産として認定される為、関連書類をユネスコに申請しました。ユネスコの決定を待つ間に、各文化機関、職人らはこの芸術の維持、保存、発展に尽力をつくしています。
ドン・カ・タイ・トウに使用される音楽は五音楽です。この音楽は北部と南部の伝統音楽を継承しており17世紀に盛んに発展したものです。そのことは、ドン・カ・タイ・トウの存在を左右しています。現在、国内外の多くの音楽研究者はドン・カ・タイ・トウの収集とシステム化を測っています。ドン・カ・タイ・トウは重要な芸術の一つであり、ベトナム文化の多様性に繋がっています。そのため、ベトナムがドン・カ・タイ・トウを人類の無形文化遺産としてユネスコに推薦することはこの芸術の価値を顕彰する為です。
ホーチミン市に駐在する文化スポーツ観光省代表事務所のグェン・バン・タン所長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ユネスコにドン・カ・タイ・トウを人類の無形文化遺産として認定されるよう申請することは独特性のある遺産の価値を認めることだけではなく、この遺産の価値の保存と活用に寄与するものです。これは、文化観光を初めとする経済社会の発展に奉仕すると期待されています。」
現在から11月までに、文化スポーツ観光省は国内外に住むベトナム人の人々にドン・カ・タイ・トウのピーアール活動を行うことになります。また、ホーチミン市は、ユネスコに提出した書類を実現する任務を担います。
ホーチミン市文化スポーツ観光局のブ・キム・アン副局長は次のように語っています。
(テープ)
「これまでに、私たちは市内におけるドン・カ・タイ・トウの普及活動を把握しました。先ごろ、ドン・カ・タイ・トウに関する書籍1000冊、CDテープ500枚、歌集1000部を刊行しました。現在、ホーチミン市は人民委員会にドン・カ・タイ・トウの歌い手向けの優遇政策を提案しています。」
現在、14の省、市における2千のドン・カ・タイ・トウ演奏グループがあり、その参加者数は数十万に上っています。その他、ドン・カ・タイ・トウを紹介する100の資料や出版物もあります。
ユネスコに提出する書類の作成に参加したマイ・ミ・ズエン博士は次のように語っています。
(テープ)
「現在、一般人民のドン・カ・タイ・トウの鑑賞需要と作成を励む必要があります、文化スポーツ観光局はドン・カ・タイ・トウの定期的演奏活動に有利な条件を作り出しています。」
12月までに、ユネスコは2013年の人類の無形文化遺産リストを公表します。もし、ベトナムのドン・カ・タイ・トウが認定されれば、ベトナムの無形文化遺産の数は8件に上ります。