春が国内各地にやってきました。春の到来につれ、ベトナムの伝統的お正月テトが近づいています。テトを迎えるにあたり、各地の住民たちは家族の豊富、幸福と国の発展への渇望が湧いてきています。
この間、北西地域の各村落で桃の花やスモモの花が美しく咲いています。同地域のライチャウ省、タムドゥオン県、ホタウ村、シタウチャイ村落の住民らは地元の変貌を喜んで、テトの準備を進めています。同村落の村長ル・ア・ギさんは次のように明らかにしました。
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「昨年、我が村落は大きく生まれ変わりました。コミュニティの観光村として認定されましたよ。住民は例年より多くのテト用品を準備しました。」
同じくタムドゥオン県のホタウ集落には660世帯があり、その中の9割はザオ族の人々です。昨年、住民らは家庭経済を発展させるため、エサをすりつぶす機械の購入費がや苗木などが提供され、低金利融資を受けました。同村人民委員会のクァック・タ・ティエン委員長は次のように語りました。
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「2017年に入り、我々は農林業生産、とりわけ、果樹の桃、梨などの栽培に力を入れています。これにより、住民の貧困解消が図られるよう望んでいます。」
他方、中部高原地帯ザライ省、マンヤン県、ダクジャ村の行政府と住民らは伝統的お正月テトを迎えるにあたり、物心両面での生活水準が日増しに改善されるとの希望を抱いています。ダクジャ村の住民ドジンさんの話です。
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「以前はテトを楽しむ家庭はわずかでした。この数年、この数が増えてきています。今年、全ての家庭がテトを楽しめるようになりました。また、我が村は新農村として認定され、嬉しく思います。」
こうした中、中部ニントゥアン省で干ばつに見舞われた地域に住む住民たちは昨年の2期作に、青豆と羊の草の栽培で生活水準の改善が図られるようになりました。気候変動への対応を目指し、進められた栽培構造の移行は住民に経済的余裕をもたらしています。ニントゥアン省人民委員会のチャン・クォク・ナム副委員長は次のように語りました。
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「今後も、栽培構造の移行を続けていきます。移行を行わない限り、干ばつに見舞われた地域で農業生産がなかなかできません。生産された農産物は順調に出荷され、住民たちに収益をもたらした上で、生活の安定化に寄与しています。」
他方、企業経営者らはお正月テトにあたり、国の発展に貢献したい考えを示しています。HIT有限会社のラム・ヒエン・ティン社長は次のように話しました。
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「インテリジェントキューイング マネジメントや病院の総合管理システムなどのソフトウェアの開発に尽力し、病院のインフラ整備のコンサルタントを行なう計画があります。ホーチミン市の医療部門の発展に貢献したいと思います。」
また、企業経営者らは各レベルの行政府が企業の困難の解決を積極的に支援するよう希望を表明しました。これを受け、各地方の指導者は行政手続きの改革を進め、融資の提供を強化するなどして、企業の存在と発展にチャンスを作り出すと確約しました。ホーチミン市人民委員会のチャン・ビン・トゥエン副委員長は次のように明らかにしています。
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「起業運動の支援を目指し、融資の提供だけでなく、企業同士が助け合うよう、市場や体制の整備も研究しています。経験に富んだ、資金面で潜在力がある企業は、市場開拓や起業運動に貢献すると思います。これは長期的かつ持続的な財源を作り出す強みとなるでしょう。」
新年に新たな試練が伴っています。それにもかかわらず、ベトナム人は楽観的な姿勢で、具体的な行動をとり、家族の豊富と国の発展に向けて、力を尽くしてゆきます。