(VOVWORLD) -主に恵まれない子供達のために、子供向けの図書館を自宅に作った女性がいます。
中部高原地帯にあるコントゥム省ダックルオン村の行政職員、ゴー・ティー・リーさん、34歳です。それだけでなく、訪れた子供たちに昔からある子供の遊びや音楽も教えています。この1年ほど、週末ごとに、ダックルオン村と近隣の村に住む子供達は、リーさんの家を訪れます。リーさんの個人図書館は、いつも大体40人ほどでにぎわいます。夏休みになると、その数は80人にもなる時があります。
常連の一人、小学6年生の女子の話です。
(テープ)
「リーさんの家に行って、本を読んだり、踊ったり、歌ったり、いろいろな楽しいことがあります。私が好きな本は、世界の発見とかベトナムの歴史の本です。」
この図書館ができた時の蔵書数は、数百冊でしたが、今では1000冊を超えています。その場で読む他に、貸し出しもしていますが、本の数は減ることなく、増えています。リーさんが子供たちに、図書館を自分の物として考える、という意識を持たせたからです。よく訪れる男子の話です。
(テープ)
「ここができてから、友達に図書館へ本や教科書を寄付してくれないか聞いてみました。それと、恵まれない友達のために、図書館を通して、古着や使ったかばんを寄付しました。」
こういった有益なリサイクルシステムの場にもなっているリーさんの図書館。ここを作ることになったきっかけについて、リーさんは「村に引っ越してきた時、子供が楽しく遊べる場所がなかったから」と言います。図書館は、自分の二人の子供はもちろん、地元の子供達にいい影響を与えています。
リーさんと可愛い読者たち |
村の行政職員として忙しいリーさんですが、時間のある時には、図書館を訪れる子供達に、本の選び方や子供向けのダンスなどを教えています。リーさんの同僚の話です。
(テープ)
「以前は、子供が楽しめる遊び場は、一か所もありませんでした。リーさんが図書館を作ってからは、週末ごとに、子供達は図書館に集まります。親達も、子供が遊んでばかりでなく、本が好きになったと言っています。」
このように、リーさんの個人図書館は、地元の住民や行政府からも高い支持を得ています。ここは、子供達の文化的オアシスになっているのです。