(VOVWORLD) -ベトナムには、家族全員が揃って食事をするという伝統があります。文化も多様化する現代社会でも、家族で食卓を囲む家庭がほとんどです。
写真はイメージです。 |
ハノイ市に住むフン・トゥ・ホアさんは、結婚して20年近くになります。ホアさん夫婦と2人の子供、夫の両親の6人暮らしです。夫婦が会社勤めの共働き、子供達は学校へ通うため、1日のうち夕飯だけが家族全員の揃う時間です。1日に少なくとも1回は、全員で食事をするようにしているそうです。そのため、ホアさんは毎朝、市場へ行って買い物をしています。家での食事は、子供に料理を教えるいい機会で、家族の為に食事を作ることで、絆がより深まるということです。ホアさんの話です。
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「家族にはいつも栄養のあるものを食べさせたいです。バランスの取れた安全でおいしい料理を作りたいと思っています。なので、栄養価の高い新鮮な食材を買うようにしています。」
家族全員での食事は、ホアさん一家の日常であって、1番幸せな時です。みんなで食べながら、お互いの話を聞いて、うれしいことや悲しいことを分かち合える大事なコミュニケーションの時間です。しかし、現代社会では、仕事が忙しいなどで、家族の食事の時間がなくなっている人もいます。男性銀行員の話です。
(テープ)
「毎日仕事で家に帰る時間が遅いので、いつも同僚と一緒に外で食事しています。家に帰ってから、一人で食べる時もあります。時間があれば、家で家族全員で食べたいです。」
やはり最近では、家族全員そろっての食事というのは難しくなってきているようです。専門家の話です。
(テープ)
「以前は家族みんなの帰宅を待って、全員揃ってから食べるのが一般的でした。しかし、現在は仕事が優先されて、家族がコミュニケーションを取れる時間が少なくなっています。」
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こういった中でも、多くの家庭は忙しい生活の中で、少なくとも週末には家族での食事の時間を作っています。ベトナムの伝統である家族の食卓は、いつも幸せと喜びがいっぱいのようです。