(VOVWORLD) -ホーチミン市にある高等専門学校の生徒が、手話翻訳機を発明しました。
何と手袋型です。高等専門学校3年のファム・ティエン・タンさんとチュー・ホアン・ミン・ドゥックさんは聴覚に障がいを持つ人とうまくコミュニケーションが取れなかったことから、この翻訳機を考えました。手袋はとてもシンプルなものですが、利用者がその手袋をして指を動かすと、センサーが手話を認識して、音声に変換します。それだけではなくて、英語への翻訳機能などもあるのです。耳の不自由な人と手話ができない人との意思の疎通に非常に役立ちます。手袋型手話翻訳機を発明したタンさんの話です。
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「この手袋には、センサーや回路基板が付いています。センサーが手の位置や動きを感知して、回路基板に転送します。そして音声に変換して、携帯電話に転送します。最後に携帯電話から音声が出るというしくみです。」
タンさんと共同開発したドゥックさんが強調したいのは、この手話翻訳機は、最先端の科学技術を応用しながらも、簡単な電子部品を利用して作られたということです。最初の試作品は2年生の時に作ったそうですが、その過程は決して容易なものではありませんでした。ドゥックさんの話です。
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「一番大変だったのは技術面です。知識が足りなかったので、様々な問題が発生しました。ですから、インターネットで調べたり、大学の先生などからアドバイスをもらったりしました。」
タンさんとドゥックさん |
タンさんとドゥックさんの手袋型手話翻訳機は実用性が高いと評価され、いくつかの賞を受賞しています。今年5月にアメリカのロサンゼルスで開催された「インテル国際学生科学フェア」でも、この「スマートフォンを組み込んで手話を認識する手袋型の手話翻訳機」が専門部門の4位を獲得しました。二人の指導教諭の話です。
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「私の生徒が科学の研究に夢中なのは、誇りです。2人は常に社会の人達、特に体の不自由な人のためにできることはないかと考えています。興味を突き詰め、創造力を活かして発明品を作りました。」
タンさんとドゥックさんは、今後、この手袋型手話翻訳機を製品化させて、世の中に広めたいと考えています。ベトナムの耳の不自由な人達が、この発明品の恩恵を受ける日も遠くなさそうです。