(VOVWORLD) -居住地に設置されている拡声器を通して、疫病対策に関する情報が伝えられることは、現地住民の疫病対策の認識向上を高めると共に、感染経路の特定、感染者との濃厚接触者の追跡の時間を短縮させてきました。
新型コロナウイルス感染症と闘う最前線に立っている医療従事者や、公安、軍隊、ボランティアなどと共に、各地方行政府の宣伝活動の従事者たちは、この闘いに重要な役割を果たしています。
居住地に設置されている拡声器を通して、疫病対策に関する情報が伝えられることは、現地住民の疫病対策の認識向上を高めると共に、感染経路の特定、感染者との濃厚接触者の追跡の時間を短縮させてきました。
拡声器の音声
お聞きいただいた音声は、東北部クアンニン省ハロン市に設置される拡声器から放送された新型コロナ予防対策に関する情報内容でした。
新型コロナウイルス感染症がクアンニン省で発生した後、省内の各地方の拡声器は毎日のように、新型コロナ対策や、感染者に関わる情報、感染経路、感染者との濃厚接触者などを放送しました。
ハロン市情報通信センターのグエン・トオイ・ズオン副センター長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは、隔離施設や病院などの現場で生放送を実現させたこともありました。聴取者が聞きやすく覚えやすいように放送内容は短めに、しかし大事な情報を充分に提供しなければなりません。また、放送内容は決定されてから、数分間後に、市内の新型コロナウイルス感染症予防対策指導委員会に移送され、直ちに宣伝されることになりました。」
こうした宣伝方法で、感染者との濃厚接触者などの追跡作業は迅速に行われました。
ハロン市ハカウ区人民委員会のファム・ティエン・フック委員長は次のように語っています。
(テープ)
「感染者が新たに確認された途端に、本人の濃厚接触者などを追跡するため、夜分であっても、地元の拡声器システムでその感染者の感染経路などを放送し
ましたよ。その放送を聴いた直後に、数100人の接触者が診療所にやってきて、検体採取を受けましたよ。」
拡声器は、疫病対策に関する保健省の必要な指導を迅速で効果的に宣伝するための放送チャンネルであると評価されています。
多くの地方は、密集市街地に拡声器を設置した他、バイクや車に拡声器を設置して、移動宣伝を行っています。ドンチエウ町イエントゥ居住地はその一例です。この地方で、感染者が発見されてから、青年のボランティアたちは、全ての現地住民に疫病対策を伝えるために、バイクに拡声器をつけて、毎日のように、居住地にある全ての小道や通りを走行しました。
ある青年は次のように語っています。
(テープ)
「私たちは、毎日、現地住民に対し、人々が市場などで人混みを避けることなどの疫病対策の遵守や、感染者追跡アプリ『ブルーゾーン(Bluezone)』をスマートフォンにインストールすることなどに呼びかけに行きます。疫病がいち早く終息するように、国の疫病対策に少しでも貢献したいのです。」
クアンニン省では、新型コロナが流行している日々に、多くの地方が一時的に封鎖されていることで、道を行く通行人が少なくなりました。しかし、拡声器は、人々に疫病対策を呼びかける為、毎日のように活動しました。ハロン市ジエンダイ居住地在住の一人は次のように語っています。
(テープ)
「拡声器は、特に新型コロナが流行している間に、疫病対策などをよく伝えてくれたことで、とても有益なものとなっていますね。」
居住地などに設置される拡声器は、疫病対策と感染抑制に役立っており、まるで人々の信頼に足る同行者の存在となっていることでしょう。